開業医へのインタビュー

「歴史がある以上、患者さんは戻ってくる」継承開業によるリニューアル 伊藤内科消化器科(内科、消化器科、循環器科、呼吸器科) 伊藤均先生

伊藤内科消化器医院は、東京都郊外の八王子市で診療所として利用されていたご実家の伊藤小児科医院を継承開業し、 築36 年の内科医院を全面リフォームすることで、より患者さんに快適な医院づくりを達成しました。 2006 年に開業して以来、患者さんも口コミで増え続け、ますます人気のクリニックとなっています。

医師として、自分の将来を見据えての開業

開業しようと思ったきっかけを教えてください。

勤務医として働いていて、将来を考え始めたのがきっかけです。 今後は医者の数も多くなり、病院も淘汰する時代だと思っています。将来定年になった後の再就職が厳しくなる時代がいずれやってきて、 現役を引退した医師が働く環境がなくなるのではないかという思いから、開業しようと考えていました。

先生はご実家の医院を継承しましたが、当初から決めていたのですか?

当初は、父親の医院で開業するつもりはありませんでした。 ただ伊藤内科小児科医院として昭和38年からやっていた歴史的な医院を、父親の引退によって無くしてしまうのはもったいないという気持ちが強くなり、 まずはこの場所で今後もやっていけるのか調べてみようと思いました。 患者さんが減っている状況でしたが、なんとか地盤を生かして発展できないかと思っていましたね。

診療圏調査で将来を予測、継承開業を決意

そのようなお悩みを持ってオクスアイに相談されたのですね

そうですね。DM が届いたのをきっかけにホームページを見て、一度お話を聞こうと思っていました。 まずはこの場所で医院を続けることが可能かどうかを知りたいと思っていたので、診療圏調査をしてもらいました。この医院は駅からも近くないですし、ちょっと東に 行くと工業地帯があり立地条件からして将来性があるのか不安だったのです。 オクスアイさんには競合となるクリニックの状況、人口年齢別の患者数を推計していただき、何とかやっていけるとのアドバイスをいただきました。昔からある場所と いう魅力から、希望があるのであればやりたいという気持ちだったので、継承による開業を決意しました。

開業について他にも情報収集はしたのですか?

参考程度に開業セミナーへ参加したことがあります。「広大な土地と駐車場を生かしたクリニックの開業」といった提案を受けたりはしましたが、あまり現実的ではないなと感じていました。 オクスアイさんには現実的な提案をしていただいたと思っています。古くなった医院をリフォームするのか、それとも立て直しかということでご相談したのですが、 リフォームの方が費用がかからないとのことでお薦めしてもらいました。

リフォームによる開業ということで大変なことなどはあったのでしょうか?

まず、リフォームによる工事期間の3 ~ 4 ヶ月は医院を使うことができないというのが1 つの課題でした。これに関しては、父 親が経営しているアパートの部屋を利用して仮診療所を設置することで対応しました。患者さんはそこまで多くなかったですし、 処方箋等を渡せる環境を作ることで特に問題なかったです。 元々父親のやっていた「伊藤小児科医院」を廃院して新たな「伊藤内科消化器医院」を設立するということで、 許認可に関する手続きなど、書類の提出等で多少面倒なことはありましたが、オクスアイさんが全て手配していただいたのでスムーズに進めることができました。

広告を出さず口コミだけで集患、継承開業のメリット

医院経営は順調ですか?

年々患者さんが増えてきている状態です。季節にもよりますが毎日約50 ~ 90 人の患者さんに来ていただいています。 逆に診療サービスの水準を保つために、これ以上は望んでいません。

やはり集客の努力の結果なのでしょうか?

実は現在は看板などの広告などは一切出していません。それでも来ていただける患者さんが多いのは、昔の伊藤小児科医院時代からの「忘れかけていた知名度」だと思っています。 新患で来院される方にアンケートをとっていて、どこでこの医院を知ったかについて答えてもらっているのですが、「伊藤医院からの続き」というのが最も多いんです。 思ったよりも昔の伊藤医院の存在は大きかったことを実感しています。「伊藤医院が新しくなった」ということで患者さんどうしが口コミで広まっているのではないかと思っています。

継承開業という形で開業なさって良かった点はそのあたりにあるのですね

そうですね。私の場合は父親が私にすべて任せてくれたので、開業までスムーズにいきました。テナント開業の場合よりも立ち上がりが早いと思います。 また、継承開業は父親の再雇用という意味もあるんです。父親は第一線から退いていますが、私が再雇用して現在も臨時の医師として働いてもらっていますし、 身内であることも様々な点で私にも父親にも得になっていると思います。

開業コンサルタントのサポートを得られた点はどうお考えですか?

開業許認可手続きは勤務や他の準備をしているときには結構大変です。父親に手続きをさせるわけにはいきませんでしたし、開業コンサルタントのサポートは必要だと思います。
また、開業してからも院長は孤独です。医院内の機器などのトラブルやら煩雑な事務手続きまで、何でも自分一人で処理をしなければなりません。そんな不安に思った時にもオクスアイさんは相談にのってくれますし、必要が有れば業者を手配してくれましたので助かりました。

大変好調な伊藤内科消化器医院ですが、今後の展望をお聞かせください。

今後は法人化も予定しています。ただし毎年患者さんが増えている状況で、診療数の処理能力に限界に達していると思っています。 今後は患者数で上を目指すというより、診療の質をさらに高めつつ現状維持でいきたいと考えています。 当院の評判は、患者さん同士の口コミで広まっていますので、信頼関係が大事だと思っています。常に患者さんのニーズに応えられるような仕組みは作っていきたいですね。

継承開業を成功させるために、親子以外の第三者の立場も必要

開業を検討している先生方にアドバイスなどありましたらお願いします。

それぞれ背景が違うので一概には言えませんが、可能であるならば継承開業をした方が良いと思います。 どんなに小さな医院でも、歴史がある以上患者さんは戻って来るというのが私の持論です。
たいていの場合、戸建ですので駅前のテナントとは違って競合が立ちにくいですし、父親を従業員として雇うこともできるために老後の職場を確保してあげられるという点も良いと思います。 ただし、逆に先代側の親の意見が強かったり、親子間の価値観の違いが多かったりすると難しい場合が多いようです。 世代交代をしっかりさせることが必要で、そのために第三者の立場で情報を提供してくれる存在を見つけることが重要なのではないでしょうか。

インタビューに答えてくださったのは

■伊藤内科消化器科医院

医師としてのお父様の引退を契機に、ご実家でもある伊藤小児科医院(築36 年) の1階を全面リフォームしてリニューアルオープン。 東京郊外、戸建の広いスペースに十分な設備と効率的なレイアウトを施し、毎年増え続けている患者に対応している。

所在地
東京都八王子市
開業年月
2006 年1 月
科目
内科、消化器科、循環器科、呼吸器科
開業の特徴
郊外 継承開業
ホームページ
伊藤内科消化器科医院ホームページ

■伊藤均先生プロフィール

1984年
北里大学病院内科
1986年
北里大学東病院消化器内科
北里大学病院救命救急センター
1994年
国家公務員共済組合連合会 立川病院内科
1999年
東京都厚生農業協同組合連合会
厚生連クリニック院長
JA 東京健康管理センター院長
2006年
伊藤内科消化器科開設

コンサルタントより一言

初めて伊藤先生とお会いしたとき、お父様の医院があった場所に将来性があるのかという不安を抱えていらっしゃいました。 私共は診療圏調査の結果に可能性を感じ、何とかして成功のためのサポートをしたいと思っておりました。 何度もお打合せをし、少しづつ完成に近づく新しい伊藤内科消化器医院を見ながら、親子間の医院継承の お手伝いができたこととても光栄に思っています。 ご自身のお子さんと一緒に医師の仕事ができるようになり、お父様も喜んでおりました。今後の先生のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

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