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ドクターローンの実際

2009年05月01日配信
カテゴリ:クリニックの開業資金

開業しようと思った時に、まず問題になるのが資金調達の手立てです。

希に、自己資金で開業できるだけの預金を持っている先生も居ますが、 普通は、自己資金もほとんど無くて、開業に必要な資金の借入方法に悩む 場合が大半です。

不動産などの担保物件があれば、公庫からの借入も可能ですが、それも無い 場合に活用できるのが、ドクターローンです。

無担保無保証人で5,000万円の借入

今回は、その代表である三井住友銀行のドクターローン借り入れに関して、 具体的な借入手順の説明をします。

開業場所が決定したら、事業計画を作成して、借り入れする金額を決定します。 ここから、まずは銀行の本店に借入に関する予備審査を依頼します。

予備審査に必要な資料は、下記の3点です。

1、履歴書
2、事業計画書
3、既存の借入明細(住宅ローンなど)

このとき、借入金額の5%以上の自己資金を持っていることが最低条件となります。 資料の送付は郵送でかまいません。

予備審査は、1週間から10日程で結論が出ます。 ここで、審査をパスすれば、次に具体的な借入申込書の作成となります。

審査が通ったら

実際に融資を受けるのは開業場所に近い支店となりますが、この段階では、融資を 受ける銀行の支店か、その支店を管轄するブロックの店舗に出向いて、融資申込み書 の作製を行います。

このときに必要な資料は、下記の6点です。

1、運転免許などの身分証明書
2、医師免許証の写し
3、自己資金を証明する預金通帳などの写し
4、実印と印鑑証明(3カ月以内)
5、投資用の不動産所得などがある場合には、収支の明細がわかる確定申告書と、納税証明書(その1・その2)が必要となります。
6、設備資金の明細となる見積書や発注契約書の写し

借り入れする資金の内容は、通常、設備資金と運転資金の2本立てになります。

設備資金の返済は、10年まで、運転資金の返済は7年までの期間を選択できます。

ここで大切なことは、1年目の元金返済を据え置きにして、開業初年度は、利息だけ の返済にしておくこととです。

また、返済方法は元利均等を選択した方が楽です。

金利は固定と変動のどちらでも選択できますが、変動にしておいた方が1%以上 安くなります。

ここから融資の最終審査に入りますが、個人の信用情報を調査する為に、既存の借入 金を信用保証センターに照会する為の同意書が必要となります。

ここで、最終審査にパスすると、いよいよ借入の契約書を締結することになります。

借入の契約書の締結

再度、支店に出向いて借入の契約を実施しますが、契約に伴って改めて下記の事項に 付いての説明を受けます。

1、ローン取扱手数料として、105,000円の支払いと、契約書に必要な印紙代金の 支払いが必要となる。
2、借入期間中は、毎年確定申告を提出する。
3、医院を法人化する場合には、事前に申し入れ、借入金の内設備資金は法人に引き継げるが、運転資金は一括返済となる。
また、連帯保証人が必要となる。
4、借入に際して、団体生命保険への加入が必要となり、保険料は金利に含まれる。
5、変動金利の場合、毎年、4月1日と10月1日の2回、短期プライムレートの変動に応じて、金利の見直しを行い、新しい金利はその2カ月後から適用される。
6、融資を実施する支店に預金口座を開設し、診療報酬の振り込みをその口座に行う。
7、設備資金に関しては、支払いの都度領収証の写しを提出する。
5、開設届けの写しを提出する。
6、開業後半年位してから、融資担当者が状況の確認に行く。

以上のような手順で、融資が実行されます。

ちなみに、融資の振り込みを受ける為に口座を開設する際には、ネットバンクの手続 きを行ってください。

その際、振り込みの上限金額は300万円までとなっておりますが、1,000万円まで 引き上げることが可能ですので、事業用の支払いに関しては、一旦、限度額を上げて おいた方が便利です。

これが無担保無保証人で融資を受けることの出来る、ドクターローンの手順です。 如何でしょう、何となくイメージがつかめたでしょうか。

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