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満足できる継承開業とは?

2012年01月20日配信
カテゴリ:クリニックの継承開業

今まで開業をお手伝いした先生方の中には、長年のクリニック経営を終えて そろそろ引退を考える方もいらっしゃいます。

「誰かに自分のクリニックをうまく引き継いでもらえないか」ということを 相談されることも昔と比べ多くなったような気もします。

そこで、今回はいわゆる「継承開業」について取り上げたいと思います。

ご自身のクリニックを売るという事

一般的に60代になると体力が落ちてくるため、クリニック経営を続けるのが しんどくなる傾向があるようです。

またそうでなくても例えば病気などで、早急にクリニックを誰かに譲らなくて はいけなくなる場合もあるかもしれません。

しかし、どんなに良いクリニックであっても簡単に買い手が見つかるものでは ありません。

例えば1・2ヶ月でクリニックを誰かに継承したいと思っても、継承相手の先生 が勤務医の場合は、医局の人事の問題などもあるためすぐには辞めることがで きないのです。

クリニックを売り急ぐと、ご自分が満足できない金額で売ることになりかね ないので、ある程度の時間をかけたほうが良いでしょう。

※場合によってはご自身のお子様に継承するという方法もあります。
http://www.okusuai.co.jp/introduction/inheritance.html

お互いが満足する売買ができない現状

また残念ながら、クリニックの売り手と買い手のクリニックに対する評価額が かけ離れているという現状も多いようです。

雑誌等ではクリニックの金額(売値)はレセプトの3ヶ月分が相場という認識 が一般的にあるようです。

これを実際のクリニックで考えてみると、例えば月600万のレセプトであれば クリニックの売値は、

600万×3(ヶ月)=1,800万円

となります。

これを売る側から考えてみると、「安い」と感じてしまうと思います。

レセプトが600万/月であれば、仮に経費などを引いて最終的に月毎の所得が 300万とすると年間で3,600万の所得があることになります。

するとせっかく今までご自身が長年経営してきたクリニックが、年間所得の 5割程度の値段でしか売れないということになるのです。

売る側としては、もう少し高い金額で売れないかと感じるでしょう。

相手あっての売買ですし、金融機関からの評価によってはもっと高い金額で 売ることは可能です。

継承に向けて、60代になったらやるべきこと

継承を成功させるためには、買い手に対する交渉力をつけることが必要です。

よりうまくクリニックを売るためには、まず買い手が融資を受けようとする 金融機関の評価を良くすることが必要です。

クリニックを買い取ると言うことになると、運転資金を含めて多額の融資を 受けることになります。
買い手が借りることができる資金は、融資する側の評価によって異なります。

何をすれば良いかと言うと、「決算書を良くする」ということに尽きます。
結局のところ、金融機関は決算書でしかクリニックを評価できません。

ただし問題は、経営ではありがちな節税対策と言う事で、買い物や交際費が 多くなると、利益が減少して決算書の内容が悪くなってしまう事です。

所得が増えれば支払う税金も莫大な額になってしまいます。
税金をなるべく払いたくないという気持ちは誰でも一緒ですが、長期的な 目で見るとクリニックを評価される事を前提とした準備も重要です。

そして、その準備は60代で(70歳になるまでに)ということになります。

また実際に継承先(買い手)候補の先生にクリニックに来て働いてもらい、 相手を選別していくことも必要になります。

せっかく長年にわたって築き上げたクリニックを手放すのであれば、安心し て任せられる先生に、なるべく良い値段で買い取って貰いたいですよね。

クリニックの評価と買い手の選別を考えながら、継承を成功させるための 準備を進めることが、ご自身にとって良い結果を生むことになるでしょう。

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