子育てしたい女性医師におすすめ!時短勤務や自由に休める医院開業方法

子育てしたい女性医師におすすめ!時短勤務や自由に休める医院開業方法

女性医師が勤務医を続けながら子育てをすることは、とても困難な場合が多いです。最近では病院でも子育てのための時短勤務や、育休を取れるところが増えてきました。しかし、多くの場合は医師が多数勤務している大型の病院に限られてきます。小さな病院では産休を取ることで他の医師に皺寄せがいってしまいますので、なかなか受け入れられていないことから、子育てをする女性医師にとっては厳しい環境が続いていると言えます。

子育てをしていると、お子様が小さい頃は、急に熱を出して仕事を休まないといけないことがあったり、保育園や学校では親が呼び出されたり、色々な行事に参加したりしないといけませんが、病院の仕事と重なることも多いことでしょうから、調整が大変です。シングルマザーで親が遠方に住んでいればなおさらです。

先生によっては、仕事を続けたくても続けられなくなり、子育てを優先して医師としてのキャリアを中断せざるを得ない場合もあります。それも一つの人生だとは思いますが、できればせっかく医師としての知見や技術を積み上げてきたわけですから、これから出会うであろう患者さんのためにも、そしてお子様の将来のためにも、「医師としてのキャリアを保ちつつ、子育てが両立できないだろうか?」とお考えいただけたら幸いです。

この記事では、子育てをしたいけれども勤め先で時短勤務や、子育てのための休みが取りにくい女性医師に向けて、ミニマム開業の魅力やその方法、子育てがしやすいクリニックの内装についてご説明いたします。

子育てと医師としての仕事が両立できる理想的な勤務ができたら?

子育てと医師としての仕事が両立できる理想的な勤務ができたら?

もし、医師を続けながら、次のような勤務ができたらいかがでしょうか?

  • ・自宅からなるべく近くで勤務できる
  • ・毎日、定時に帰ることができる
  • ・しかも、その定時を自分で決められる
  • ・あらかじめ決められた学校行事の日は、必ず仕事を休むことができる
  • ・子どもが急に熱を出したときは、そばで面倒を見ることができる
  • ・長期休暇を取って子どもと旅行に行ける
  • ・子どもの進学のために資金を貯めておきたい

「医師の仕事をしていたら、そのような勤務は無理だ」とお感じになられたかもしれませんが、実はすべてを実現可能にする方法があります。

その方法が、この記事でご紹介する「ミニマム開業」というクリニックの開業方法です。つまり、時短勤務がしにくい病院を退職して、低リスクで休みを取りやすいクリニックを開業するという方法です。

ミニマム開業とは?

ミニマム開業とは?

ミニマム開業とは、一言でいうと「小さい規模で開業すること」です。後ほど、リスクの低いミニマム開業の方法でご説明いたしますが、ポイントは次の3つです。

  1. 1.立地条件の良い場所で小さなテナントを借りること
  2. 2.医療機器は必要最小限にすること
  3. 3.スタッフはパート勤務だけにすること

そして、次が大切です。これらのポイントを抑えつつ、「租税特別措置法第26条を活用すること」です。難しい法律の名前が出てきましたが、略して「特措法(とくそほう)」という名称を覚えておいてください。この特措法を活用することで、患者さんの来院数が少なくても黒字化ができる、低リスクな開業ができます。

なぜ特措法を活用すると、患者さんの来院数が少なくても黒字化ができるのか、簡単にご説明いたします。特措法は医師優遇税制とも呼ばれています。そしてその内容は、簡単に言えば「保険診療の売上高が5,000万円以下であれば、税務申告するときの経費を約70%かかったものとして確定申告しても良い」という法律です。仮に売上高が5,000万円だとすると、その約70%が経費として認められますから、「経費が約3,500万円かかりました」と申告することができます。実際にかかる経費が2,000万円だったとすると、その差額の1,500万円が先生の手取り収入として無税で加算されるわけです。

患者さんの来院数が少なくても黒字化ができるということは、診療時間を短くできるので「子育ての時間を取るためにクリニックを休診にしたり、時短開業をしやすい」ということです。

特措法の詳細は、「特措法とは?クリニック経営する医師だけに認められたお得な税制」をご参照ください。

開業するリスクがあるのでは?

開業するリスクがあるのでは?

子育ての時間が取りにくいからと言って、クリニックを開業することは、独立開業のリスクを考えるとやはり躊躇する方は多いと思います。そこで、ミニマム開業がどれだけ低リスクなのかをご説明いたします。

ミニマム開業と一般的な開業のリスクの比較

クリニックを開業して、「1年間の手取り収入を2,500万円得たい」と考えたとします。

ミニマム開業で特措法を活用したら、5,000万円の売上ですと、その70%が概算経費として認められ、実際にかかった経費が2,000万円とすると、差額の約1,500万円が無税で先生の手取り収入にできます。そして、確定申告では1,500万円ほどの所得となりますので、そちらの税引き後の手取り収入が1,000万円ほどになって、合計2,500万円の手取り収入となります。

つまり、ミニマム開業で特措法を活用したら、クリニックの売上高が5,000万円でも2,500万円の手取り収入を得ることができるのです。

特措法を活用しない一般的な開業方法で、同じ2,500万円の手取り収入を得ようとしたら、売上高は1億円ほど必要になります。

ミニマム開業と一般的な開業を比較すると、一般的な開業では同じ手取り収入を得るために2倍もの診療をこなさないといけないことが判ります。ミニマム開業では、一般的な開業よりも半分の時間だけ働いたら良いことになります。つまり、ミニマム開業ですと子育ての時間を取りつつ手取り収入を増やすことができるのです。

おおよその金額で計算をしましたが、もちろん診療科目によってかかる経費が異なりますから、事業計画のシミュレーションしてみないと正確な金額は出せません。もしシミュレーションをしたいとお考えの先生がいらっしゃいましたら、当社にご相談ください。手取り収入のシミュレーションは無料にて行っております。

患者さんがたくさん来たらどうするのか?

クリニックを開業して、人気が出てしまったら、患者さんがたくさん来院される可能性もあります。そうすると、患者さんの診療時間が増えてしまって、子育ての時間が取りにくくなる可能性があります。

ましてや、患者さんが増えすぎてしまって診療報酬が年間5,000万円を超えてしまったら、特措法が活用できなくなり、手取り収入が減ってしまうことも考えられます。

そうしたことを解消するためには、予約制のクリニックにして診察する患者さんの数を調整することが効果的です。

予約制にすることで、保育園の送り迎えの時間や学校行事の日には、患者さんの来院を調整することができるので、子育てにも最適な開業方法だと言えます。

経営の仕方がよくわかりません

初めてのクリニック経営でも安心!コンサルタントが丁寧に教えます

もちろんその通りでしょう。クリニックを開業しようとされる先生は、誰しも経営は初めてのことです。そこで、誰かにクリニック経営について相談されることと思います。

よくある話ですが、クリニックを開業しようとした場合に真っ先に思いつく相談相手は、「クリニックを開業された先輩の医師」です。例えば10年前に開業された先輩がいたとして、「子育てのために開業をしようと考えている」と相談したとします。そうすると、たいていの先輩医師は、「そのような甘い考えで開業することは止めておきなさい」「開業は大変だから勤務医を続けなさい」と言われることが多いと思います。

ところが、当社にてミニマム開業を支援させていただいた先生の中には、「開業は簡単です」「オクスアイさんに相談しなさい。開業後も経営の相談に乗ってくださる」と言ってくださる方が多いです。つまり、ミニマム開業に知見と実績のあるコンサルタントに相談することです。

当社は開業を支援するコンサルティング会社ですが、開業時に経営の仕方を丁寧にお教えいたしますし、開業後もスタッフの採用や集患など、経営のお悩みがあれば無料で対応していますから、安心してお任せください。

リスクの低いミニマム開業の方法とは?

リスクの低いミニマム開業の方法とは?

とは言え、ご自身でクリニックを経営することには、多少なりともリスクが伴うことは事実としてあります。クリニック経営のリスクを極力下げる方法としては、次の4つのことを覚えておいてください。

  1. 1.知見と実績が豊富な開業コンサルタントに支援を依頼すること
  2. 2.開業場所は坪単価の高い場所の方がより集患の可能性が高いこと
  3. 3.医療機器は必要最小限にすること
  4. 4.スタッフはできるだけ扶養範囲内のパート勤務を雇うこと

これらの中で2~4は、開院してから「集患がしやすくてできるだけ運営経費のかからない仕組みを作るためのポイント」です。クリニック経営での最大のリスクは、収入と支出のバランスです。収入よりも支出が多くなれば赤字経営となって、資金が底をついてしまったら倒産です。ですから、できるだけ運営時の支出を減らして黒字化し、先生の手取り収入を増やすことが大切です。

知見と実績が豊富な開業コンサルタントに支援を依頼すること

ミニマム開業は早期に経営を軌道に乗せることができる魅力的な開業方法です。先ほどご説明したように、患者さんの来院数が少なかったとしても先生の手取り収入を最大化することができます。

ところが、そのようなリスクの少ない開業方法を実現するためには、バランスの取れた入念な事業計画を立てることが大切です。この入念な事業計画を立てられるかどうかが、無理のない資金調達にもつながり、ミニマム開業の成否を左右することになります。

そのように、子育てとクリニック開業を両立させてきた実績のある開業コンサルタントに依頼することが大切です。もちろん当社は実績多数ですから、安心してお任せいただけます。

開業場所は坪単価の高い場所の方がより集患の可能性が高いこと

開業場所は坪単価の高い場所の方がより集患の可能性が高いこと

ミニマム開業では毎月の運営にかかる経費をできるだけ削減することをお伝えしました。毎月の固定費として気をつけなくてはならないものが、テナント料です。ですが、この見出しを見ると「坪単価が高い場所」と書かれています。坪単価が高い場所では、相対的にテナント料が高くなってしまい、経営のリスクが高まるとお考えかもしれませんが、確かにそのような場所で大きなスペースを借りようとすればリスクは高くなります。

坪単価の高い場所というのは、一般的には駅前や繁華街などの集患がしやすい立地条件の良い場所です。同じ広さであれば坪単価の安い場所であれば、テナント料は安くなりますが、あまり良い場所ではないことが多くそれだけ集患が難しくなってしまい、リスクが高まってしまう可能性が高いのです。

しかし、できるだけテナント料を下げた方が良いことはミニマム開業の原則でもあります。そこで、坪単価の高い場所で、なおかつ坪数の小さなテナントを借りることです。すると、集患がしやすくテナント料を妥当な金額に抑えることができるので、リスクの低い開業ができるわけです。

医療機器は必要最小限にすること

医療機器は必要最小限にすること

坪数の小さなテナントを借りるための条件にもなりますが、医療機器は必要最小限に抑えることが大切です。

先生によっては、「たくさんの医療機器があれば、それだけたくさんの診療内容を増やすことができる」とお考えになり、高額な医療機器を取りそろえる方もいらっしゃいます。ところが、多くの医療機器を取りそろえたとしてもあまり集患に結びつくことはありません。

しかも、その医療機器を購入するために借金を増やすことになり、毎月返済する金額が多くなることで経営を圧迫し、なおかつ医療機器を設置するためのスペースも必要になってしまいます。そうしたことから、坪数の広いテナントを借りることになってしまう場合もあることや、医療機器の操作に必要なスタッフの人数を増やさないといけない場合もあります。そのようにして、毎月の経費が増えてしまうことで経営のリスクが高まる恐れがあります。

クリニックを開業する当初は、最小限の医療機器構成にしておき、追加の医療機器が必要になってきたら、そのときに導入すべきかどうかを検討されると良いでしょう。

スタッフはできるだけ扶養範囲内のパート勤務を雇うこと

スタッフはできるだけ扶養範囲内のパート勤務を雇うこと

クリニックの経費で一番注意しなくてはならないのが人件費です。人件費をできるだけ安く抑えることが、ミニマム開業での成功の秘訣です。

人件費をできるだけ安く抑える方法としては、なるべく先生ご自身で何でもできるようにすることです。その代表例として、次のものがあります。

  • ・医療機器の操作
  • ・採血
  • ・受付対応

これらのことを先生ができるようになっておけば、担当のスタッフが急に休んだとしても困らなくなります。そして、常勤スタッフではなくパートスタッフだけを雇うことをおすすめします。

診療時間が17時以降にも設定されている場合には、常勤スタッフを雇わないと診療をカバーできなくなってしまいます。

クリニックの求人を探している方の中には、先生と同様に子育てをしている方もいらっしゃいます。そういった方は、常勤スタッフとして勤務したいと思っていても、子育てをしている時期は朝早い時間や夜にまで長引く勤務では現実には就職することが困難です。

そこで、クリニックの診療時間を10時から16時迄にします。そうすることで、受付や看護師さんで子育て中の時期でも無理なく働くことが出来ますから、求人に応募しやすくなります。世間では「働き手が少ない」と言われていますが、採用もしやすくなります。

子育てができるクリニックの内装

子育てができるクリニックの内装

最期に子育てができるクリニックの内装について、アドバイスをしたいと思います。

クリニックが保育園や小学校の近くにあれば、帰宅してきたお子様をクリニックの中で面倒を見ることができるようにしておくことも大切です。クリニックの内装設計をするときに、小さな部屋で良いので、院長室を作っておきます。そして、診療室と院長室の間に小窓を設けておくのです。すると、診療をしながら、お子様の様子を観察することもできます。

お子様が小学校から帰宅してきたらクリニックの院長室で宿題や勉強をしてもらって、診療を終えたら先生といっしょに家に帰ります。途中で夕飯の食材のお買い物をいっしょにすることも出来ます。

以上、子育ての時間が欲しいけれど勤務先の病院で時短勤務や子育てのための休みが取りにくい女性医師に向けて、ミニマム開業の魅力やその方法をご説明いたしました。

子育てができるミニマム開業のポイントをまとめると、次のようになります。

  • ・特措法を活用すること
  • ・予約制にすること
  • ・ミニマム開業の知見や実績が豊富な開業コンサルタントに依頼すること
  • ・立地条件の良い物件を選ぶこと
  • ・できるだけ毎月の経費を抑えること

子育てとキャリアの両立をお考えの先生は、ぜひ当社にご相談ください。ミニマム開業でどれくらいの手取り収入が得られるのか、経営計画のシミュレーションは無料で行っています。開業シミュレーションをご希望の方は、無料のクリニック開業Webセミナー&個別相談会をお申込みください。

先生からのご連絡をお待ちしております。

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