呼吸器内科医院の開業を支援するクリニック開業コンサルティング

呼吸器内科クリニックの医療環境

私共がこれまで開業支援をしてきた内科の先生方の中では、呼吸器内科の専門医は、なぜか人数が少ない感じがいたします。

ある呼吸器内科の医師にその理由を聞いたところ、医学部を卒業して研修医として専門課程に進む中で、呼吸器内科の医局に進むドクターが少ないと言うお話しを伺いました。

呼吸器内科・アレルギー科の領域では、気管支喘息・花粉症・アレルギー性鼻炎などと、他の内科領域と比べると地味な疾患を対象としているという印象があるのでしょうか。

しかしながら、喘息や呼吸器の疾患で苦しんでいる患者さんは全国に多数います。

かつては、日本の高度成長期に工場から出た大量の煤煙によって、工業地帯の空気汚染による喘息に苦しむ患者さんが大勢いました。その前の時代には、結核が国民病と言われていた時代もありました。

いずれの時代にも呼吸器内科の医師は、その時代の中でも中心的な存在であったのですが、結核が無くなり環境保全の意識が高まる中で、公害の元になる大気汚染が無くなってくると、呼吸器の疾患で亡くなる患者さんが減少してきました。そのため、内科の領域の中では比較的地味な診療分野であると思われるようになってきたのでしょうか。

そのような事から、医学部を卒業した研修医の中で呼吸器内科の医局に入局するドクターが減少してきたのかもしれません。

一方で喘息の発作で息ができなくて、死にそうになる程苦しむ患者さんが一定数いるにも関わらず、その様な患者さんを専門医として診てくれる呼吸器内科の医師は少ないのが現状です。

呼吸器内科クリニックでは患者さんを確保するために、一般内科といっしょに行なったり、クリニックの名称を「呼吸器内科・アレルギー科」や「呼吸器アレルギー内科」と、アレルギーを併記したりするところもあります。

喘息などの専門の患者さんが増えるまでには時間がかかる

呼吸器内科の専門医の治療を必要とする患者さんにとって、代表的な疾患は肺がんや気管支喘息などがあげられるでしょう。またここ数年間はコロナの患者さんへの対応で病院内でも最もハードな診療科であった事でしょう。

ただ、開業して外来診療を中心としたクリニックとなると、対応できる疾病の範囲は自ずと限られてくることになります。

肺がんなどは、外科手術や放射線治療などの重装備を持つ病院が対応する領域となりますので、クリニックに来院する患者さんの多くは気管支喘息やアレルギーの診療が主体となります。

気管支喘息の発作が始まると、呼吸ができなくなるくらいに患者さんのダメージは大きく、死にそうになる様な苦しい思いをされる患者さんが多くいます。

ただ、その様な患者さんがクリニックを開業した地域の近くにたくさんいるわけではありません。

気管支喘息の患者さんは、広い地域に少しずつ分散している傾向がありますので、呼吸器内科の専門クリニックを開院したとしても、直ぐに来院してくれるわけではありません。いくら優秀な呼吸器内科医の先生がクリニックを開業したとしても、そのクリニックの場所が、患者さんの住まいから遠く離れた場所にあった場合には、存在が知られる機会がありません。

患者さんが診てもらっている病院からクリニックの紹介を受けるとか、患者さんご自身がインターネット検索やSNSなどでご自分の治療に合った呼吸器内科専門のクリニックを探して来院する様になると言うのが普通です。

その様な事から、ご専門とする呼吸器内科のクリニックを開業してから患者さんが増えていくまでには、相当な時間がかかってくると言うことを承知しておいてください。

そのため、呼吸器内科クリニックの新規開業で成功するためには、遠くからでも来てもらえるぐらいの医療技術の高さや患者さん対応の良さだけでなく、開業前のマーケティング分析や入念な事業計画、余裕を持った資金調達が大事になります。

呼吸器内科クリニックには高画質のレントゲン撮影用に大きな電源が必要

呼吸器内科の開業支援で、テナントを探すときに、高画質のレントゲン撮影装置を導入する場合には、テナントの条件に制約があります。

一般内科のクリニックのレントゲン撮影装置

一般内科のクリニックであれば、普通にテナントビルでたくさん開業しています。

当然テナントビルで開業している内科医院にも、レントゲン撮影装置が装備されているのが当たり前です。普通の内科医院に装備されているレントゲン撮影装置は、単相100ボルト20アンペアという、一般の住宅にもある様なごく普通のコンセントから電源を取ることができる、低圧撮影というレントゲン撮影装置が採用されています。

もともと病院に装備されているレントゲン撮影装置は、鮮明な画像を撮影するために単相200ボルト20KVAという大変に大きな電源を使用した、高圧撮影というシステムを採用しています。

本来なら、どのクリニックでも高画質のレントゲンを採用したいところですが、一般的なテナントビルには大きな電源が入っていないために、使用できないのです。レントゲンのメーカーは一般のテナントビルにある電源でも撮影ができる様に、低圧撮影のレントゲン撮影装置を販売する様になりました。

肺がんの診断する場合に必要な高圧撮影のレントゲン撮影装置

一般内科で心臓の大きさや、肺の影などを見るには、低圧撮影のレントゲン撮影装置でもほとんど差し支えないのですが、呼吸器内科の専門医の診断にはこうした低圧撮影の写真では画像がボケていて、詳細な肺の状況に関する診断が難しくなります。

クリニックが自治体から委託される肺がん検診の場合には、患部を見落としすることの無い様に精密な画像診断ができる200ボルトの高圧撮影が、肺がん検診施設としてクリニックを認定する条件となっています。

では、この単相200ボルト20KVAという電源がどれくらい大きなものかということを説明すると、一般にある100ボルトの電源に直すと、400アンペアという大きな電流値に換算されます。

ちなみに、一般家庭によく供給されている電源が30アンペア、テナントビルなどでは50アンペアくらいですから、一般のテナントビルの室内にきている電源のおよそ8倍の電源が必要になることになります。

電源の条件を満たすテナント探しと工事費

当然その様に大きな電源が初めからテナント室内に装備されているわけはないですから、呼吸器内科のクリニックを開業したいと思った時は、新たに大きな電源をテナントの室内に引き込まなくてはならなくなってきます。

呼吸器内科の開業場所を選定する場合には、まずはレントゲン撮影に必要な大きな電源が確保できるかどうかを調べなくてはなりません。

大きなビルの場合には、屋上にキュービクルというビル全体の電源を電力会社から受ける装置があって、そこから各テナントに必要な電源が供給されています。

ビル全体で余剰電力がある場合には、屋上のキュービクルからレントゲン撮影装置専用の電源幹線を引いて、テナント室内に供給することができますが、その場合には当然ながら工事が必要です。その工事費は、ビル側の工事の状況にもよりますが、数百万円の費用がかかる場合もあります。

それ以前に、必要な電源の確保ができないビルもありますので、その様な事前の検証をする事なしにビルの契約を行なってしまった場合には、満足な診断機能を持たないままに呼吸器内科のクリニックを開業するか、テナントの契約金はドブに捨ててまた別のテナントを探すという羽目になってしまいます。

したがって、呼吸器内科のクリニックを開業したいドクターは、その様なことも検証ができる開業コンサルにテナント選定のサポートをしてもらうことをお勧めいたします。

ちなみに当社はテナント探しをする際には、必ず必要な電源の確保と、消防法に適合する火災報知器がビルに装備されているかどうかを、大きなチェックポイントとしています。

十分な感染防止対策の実施で成功した呼吸器内科のクリニック

新型コロナウイルスが流行り始めた頃の状況

新型コロナウイルスの拡散が本格的に始まった、2020年は世界中で感染防止のためのロックダウンや感染者の隔離などが行われました。企業の多くが活動の停止を余儀なくされて、契約社員のほとんどは雇い止めとなり、正社員も多くがテレワークを開始する様になりました。

その頃の通勤電車はガラガラで、乗客もいないままで走っていましたし、デパートを始め都心のほとんどの店舗が休業している中で、当社の職員も感染が落ち着くまでの間テレワークを続けることとなりました。

コロナ禍の始まる前から開業準備を開始していたお客様がいらっしゃいますので、私はその頃も毎日会社に通勤していました。会社の近くの大通りには、ついこの間までひっきりなしに車が通行していたのですが、その頃は誰1人として外に人がいない。車も一台も走っていないという、生まれて初めて見る、SF映画の様な光景が目の前にありました。

やがてワクチン接種が始まる様になると、徐々に人の流れが増加してきたのですが、この間、当社で開業支援をさせていただきましたクリニック様も、社会の一般の流れの中で、ほとんど患者さんが来ないという開店休業の様な状態を経験されておりました。

薬局やドラッグストアでは紙マスクがあっという間に売り切れてしまい、全国でマスクの生産が間に合わずに海外からも大量に輸入する動きもありました。各地の店舗ではマスクの新規の入荷の目処も全く立たない状況で、入荷した途端にあっという間に売り切れてしまい、マスクを買い損ねたお客さんからお店の店員さんが罵声を浴びせられるということもしばしばありました。

私の自宅近くに24時間営業の大手スーパーがあるのですが、マスクが入荷されると深夜であっても、その途端に全て完売となってしまうために、買えなかったお客さんからの苦情があまりにも多くて、『マスクの入荷ができないのは、店員に責任はありませんので、どうかどなったり店員に当たったりしないでください。』という張り紙をお店の前に出していた事を覚えています。

新規開業されたクリニックの感染防止対策のご支援

その頃、感染防止対策として対面の接客をする際に、飛沫感染の防止効果のある透明のビニールカーテンを取り付けることが全国で始まりました。

全国一斉にこの様な動きが起こったものですから、たちまち日本中のビニールカーテンが売り切れてしまい、生産も全く間に合わない状況となっておりました。

当社では、その様なときにビニールカーテンのロールをなんとか一本手に入れることができたので、これまでお世話になったお客様のクリニックのお役に立てばという思いで、クリニックの受付カウンターにビニールカーテンを無償で取り付けさせていただいておりました。

もう1つの感染防止対策として、院内の換気を十分に取ることが進められていましたので、多くのクリニックが窓を開け放して通気をよくする工夫をしていました。この場合、窓に網戸が付いていれば窓を開け放すことに問題はないのですが、夏場などではクリニックの明かりに寄せられて、網戸のない場所から虫が室内に入ってくることがありました。

テナントビルの場合、排煙窓というものがついていることが多くあります。これは、万一火災が起きた場合に、火災による煙が天井にとどまることを防ぐ目的で、天井近くの高い場所に煙を外に逃がすための窓をつけたものです。

これは万一の火災の時に開けて使う窓なので、普段は閉め切りにしておくことから当然網戸などはついていません。

コロナ禍の時期にはクリニック室内の通風を目的として、排煙窓を開け放しておきたいというご要望を多くいただきましたので、消防署に適法性を確認しながら多くのクリニックで排煙窓に網戸を取り付ける、改修工事もさせていただきました。

当社で新規開業を支援させていただいた呼吸器内科クリニックでは、新型コロナに感染した疑いのある患者さんが来られることがあり、より高い通気性が求められました。

そして、通風を良くするために玄関に取り付けた自動ドアーも網戸にしたいというドクターがいらっしゃいました。

その医師は、感染防止対策を徹底して、来院予定の患者さんは全て予約制にして、待合室で患者さん同士が接触しない様に常に一定のスペースを空けて、換気や通風を十分にとってきた上に、さらに玄関の自動ドアーのガラスを外して網戸に変えて通風の効果が最大になるように配慮したいというご希望でした。

それまでも、排煙窓だけでなく職員通路や勝手口などの裏口があるクリニックでは、勝手口用の網戸を取り付ける例はありましたが、正面玄関の自動ドアーまでガラスを外して網戸にした例はそちらのクリニックが初めてでした。

クリニックは1階で玄関は外に面していましたので、防犯上の問題や豪雨の時の雨水の吹き込みなども問題点としてあげられましたが、シャッターを閉めたり雨よけの対策を施すなどのことで、なんとか問題点を解消することができました。

ただ1つだけ対応に苦慮した点がありました。それはこれまで玄関の自動ドアーのガラス面に掲示していた、クリニックの名称と診察時間などを表示した診療案内のサインが、ガラスと一緒に取り外されてしまったことです。

そこで、こうした情報はアクリルのパネルにサインを表示して、自動ドアーに取り付けた網戸の一部に貼り付けることで解決することができました。

感染防止対策による集患効果

このように感染防止対策を徹底して、院内でできることは全て対応してきた結果、これまで通院を控えていた患者さんが安心してクリニックでの受診を再開し始めました。

そればかりでなく、近隣のクリニックにかかっていた患者さんまでもが、感染防止対策を徹底しているクリニックの評判を聞きつけて、新患として来院するようになったのです。

長引くコロナ禍の中で、多くのクリニックが感染防止対策を実施して頑張っていましたが、高齢の院長が経営する医院などでは、患者さんが激減する状況に嫌気がさして、廃院してしまった医院もあります。また有効な感染防止対策を実施することなく、患者さんの減少にただ手をこまねいていただけの医院もありました。

そのような状況の中で、当社の支援などによって徹底した感染防止対策を施したクリニックには多数の患者さんが通院するようになり、コロナ禍が落ち着き始めた現在も多くの患者さんが定着して、大変に安定した経営を実現しています。

当社では、新規開業のコンサルティング支援だけでなく、開業されたクリニックのご支援も積極的に行っています。

呼吸器内科クリニック開業コンサルならオクスアイ

呼吸器内科クリニックの新規開業コンサルティングなら、実績豊富なオクスアイにご相談ください。

当社では、先ほどご紹介したように呼吸器疾患の医療環境分析やテナントの電源確保、開業後のアフターサービスといった細部まで行き届いたご支援を心がけています。

クリニック開業のアドバイスはもちろんのこと、クリニックの事業計画(経営計画)立案、資金調達支援、開業場所検討支援、クリニックの内装工事支援、各種申請支援、医療機器や電子カルテなどの開業準備のご支援、人材教育、開業後の経営相談など、当社1社でクリニック開業の全体的なご支援を、ワンストップで対応しています。

呼吸器内科クリニックを開業して成功させるためには、上記のこと以外にもたくさんの知識とノウハウが必要となります。医師の人生計画やちょっとした悩み相談にも丁寧に対応いたします。独立開業を検討されたら、お早めにご相談ください。

当社のコンサルティングサービス

  • 開業相談(無料)
  • 開業候補地の選定(無料)
  • 医療需要調査(無料)
  • クリニック開業準備コンサルティング
    • 医師のご事情に合わせた事業計画書の作成(施設概要、資金計画、資金手当て、収益計画、費用の設定、事業収支計画書、資金繰り表)
    • 金融機関との借入交渉(交渉方法アドバイス、交渉資料作成、借入用の事業計画作成)
    • 新規事業に関わる関係官庁との調整(保健所、厚生局、消防署など)
    • 外注業者との契約条件等の調整(外注業者の仕事内容や見積もりの取り方、付き合い方、相場などのアドバイス)
    • 人事労務関係のアドバイス(クリニック経営に適した就業規則作成、スタッフ募集支援)
    • クリニック経営者育成コンサルティング(当社オリジナル)
  • 建築工事の実務支援
    • 内装デザイン/設計
    • 内装工事
    • 看板工事
  • プロモーションの実務支援
    • クリニック看板・サインの施工
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