リスクを抑えたクリニック開業コンサルティング支援

初めての開業は分からないことだらけだと思いますが、クリニック開業を検討する際には良い面だけでなく、リスクも考慮しておくことが重要です。

それは、開業に失敗すると非常に大きな損失を被ってしまうからです。

開業準備をしていると開業が目的になってしまいがちですが、開業はあくまでもスタートラインです。
開業後に、クリニックの経営が早期に軌道に乗ることを目的とした開業準備をして頂きたいと思います。
そのためには、経営のリスクを考慮して、リスクを抑えた開業をすることをお勧めします。

1. リスクを抑えた開業とは

クリニック開業のリスクとは何でしょうか?
極端に言えば、開業後に資金ショートを起こして経営が立ち行かなくなり、クリニックを存続できなくなることだと考えられます。
そのため、リスクを抑えた開業とは、クリニックの経営をなるべく早期に軌道に乗せることを目的とした開業方法、と言うことができます。

開業後にゆとり有るクリニック経営を実現するためには、運転資金に余裕を持たせることが必要です。
そこで、運転資金を圧迫しないように、開業費用や固定費などの負担は最小限に抑えることが大切になります。
そのため、基本的にはテナントに入居し、コンパクトなクリニックで身の丈に合ったスタイルの開業を目指すことをお勧めします。

将来的に経営リスクの低い、堅実な開業をすることにより、早期に黒字化を達成し、余裕を持ってクリニックを経営していくことが可能になります。

2. リスクを抑えた開業のメリット

2-1. 開業直後に余裕を持てる

開業直後のクリニックの経営は不安定です。
特に落下傘で開業した場合は、患者さんを一から獲得していかなければなりません。

売上の予測が立たず、経営が不安定な内は、院長としての気持ちの面でも不安が大きくなることと思います。
開業費用、及び固定費を抑えて運転資金に余裕を持たせておくことで、経営面だけでなく、精神面でも余裕が生まれ、毎日の診療に専念できるようになります。

2-2. 時間をかけて経営基盤を固められる

近年は開業医の増加により、どこで開業しても近隣に競合のクリニックが存在するような状況になっています。
そんな中で開業をして経営基盤を固めるためには、それなりの時間がかかると覚悟しておいた方が良いでしょう。

何事も、初めて経験することで、始めから上手くいくということはありません。
そこで、経営基盤を固めるための第一段階として、小さなクリニックで経営と集患のノウハウを身に付け、その上で大きく展開していく、という方法もあります。

まずは堅実に経営基盤を固めておくことで、将来どのような競合が現れても、揺るがずに存続していけるクリニック運営が可能になります。

2-3. 少ない患者数でも経営が成り立つ

クリニック開業のスタイルは様々です。
中には定年退職後の開業を検討されている先生方もいらっしゃいますし、子育てや家庭と仕事を両立させたい、女性の先生方もいらっしゃいます。

開業後は必ずしもフル稼動しなければいけない訳ではありません。
少ない患者数でも経営が成り立つ仕組み作りは可能です。
リスクを抑えた開業をすることにより、早めに損益分岐点を超えることができます。

3. リスクを抑えた開業方法

3-1. ランニングコストを抑える

施設はコンパクトに

クリニック開業のためのテナントを探す場合、一般的な広さは30坪以上とされていますが、実は20坪前後でもクリニックを計画することは可能です。
少ない坪数で開業できれば、それだけ賃料等の固定費を軽減することができます。
そればかりか、内装工事費等の設備投資も軽減されますので、イニシャルコストで浮いた分を、運転資金として留保することも可能です。

人件費は有効に

固定費を抑えるためには、人件費をいかに有効に活用するか、を考えることが非常に重要です。
人件費は、職員の給与をただ安くすれば良い、というものではありません。
安く雇用した職員にトラブルが多かったり、頻繁に退職されてしまうようでは、かえって高く付くことになります。
有能な人材に来てもらい、適正な賃金を支払い、長く勤務してもらうことです。
そして何よりも、職員がフルに働けるような集患ができてこそ、人件費を有効に活用することになります。

3-2. イニシャルコストを抑える

レイアウトは簡潔に

20坪前後のテナントで開業する場合は、クリニックにとって必要な機能だけに絞ってコンパクトにレイアウトします。
クリニックにとって必要な機能とは、売上を上げるための診療機能と患者サービスです。
そのため、診察室や処置室、及び待合室などは充実した機能を備えるよう計画します。
一方、院長室やスタッフルームなどの二次的な施設は計画から除外してしまいます。
診療機能が十分に装備され、また患者サービスが満足に行えるよう、効果的なレイアウトを立案します。

医療機器の装備は段階的に

医療機器は、開業時には基本的な機能だけを装備しておき、患者数の増加と機器の必要性に伴って、段階的に増強します。
それによって開業時に多額の費用負担を避けることができ、資金に余裕を持って経営することが可能になります。
医療機器の導入を迷った時には、まずは様子を見ることを基本方針とすることが肝心です。

3-3. コストと集患効果の見極めが必要

たとえ少ない資金で開業できたとしても、患者さんから評価されず、集患が伸びなければ意味がありません。
それどころか、経営のリスクを増大させる結果となってしまいます。
コストを抑えると言っても、ただ安く開業できれば良い、ということではないのです。

コンパクトな施設に十分な診療機能を備え、診療と患者サービスを充実させること。
固定費が軽減された経営体質を作ること。
その上で、競合するクリニックとの差別化を図り、早期に黒字化を達成する。
これが、リスクを抑えた開業の目指す姿です。

4. オクスアイのクリニック開業コンサルティング

開業を思い立ったら、まずは資金計画のシミュレーションを行う必要があります。
先生が希望される開業形態が、どのような資金の流れの中で行われるのか、ご確認ください。
資金計画は、支出は多めに、収入は少なめに見ることが基本です。
オクスアイでは、リスクを抑えた開業を前提に、無理のない資金計画をご提案いたします。
開業をご検討の際は、ぜひ一度ご相談ください。