子育てできるクリニックの開院方法とは? 女医の人生設計

子育てと女医のキャリアを両立できるクリニック開業

子育てと女医のキャリアを両立できるクリニック開業

女性医師の結婚相手は、かつては同じ職場で勤務する医師が多かった様な感じがします。ところが最近では、一般企業に勤務するサラリーマンや、自営業者、少し変わったところでは、パートナーが主夫として女医を支える立場で家庭生活を送っているパターンも見られるようになりました。

ただし、結婚相手が主夫として支えてくれるというのは、まだ割合としては少ないので、多くの場合はご主人が、病院や会社でも長時間の勤務をされているというのが普通です。

一般論として、今の世の中は有能な人ほど、労働時間が長くなってしまいますので、ご主人が医師の場合は子育てに関わる時間が限られてくることになります。

その結果、母親が子育てに多くの時間を費やすことになりますが、そうなると女医としてのキャリアを生かして生活していくことが難しくなって来ます。また勤務医での時短勤務という働き方もありますが、子育てと両立させることは難しいのが現状です。

そのような状況を解決する働き方として、独立開業があります。つまり、女医としてのキャリアと子育てが両立できるクリニック開業を検討してはいかがでしょうか。

開業場所は自宅から自転車で通える範囲で探しましょう

まず、安定したクリニックを開業するためには、『場所』『資金』『タイミング』の3要素について考える必要があります。その中でも、子育てを前提とした開業を希望する場合には、場所の選定がなによりも大切な要素となって来ます。

開業場所を選ぶときの基本は、自宅から徒歩か自転車で通える範囲で、開業のためのテナントを探すことです。そして、需要も検討します。

例えば小児科のドクターであれば、郊外で子育て世代が沢山引っ越してくるような場所で開業することが、経営としても安定するのは当然です。

ただ、子育てを前提とした開業は、利益を追うのではなく、いつでもすぐにお子様の近くにいることができる場所で開業するのが一番大切なことと言えます。

また、お子さんが小学校から自宅に帰った時に、お母さんが家に居ないととても寂しい思いをすることでしょう。仮にクリニックが通学路の近くにあったとすると、子供が学校の帰りにクリニックに行くことができます。お子さんは、お母さんの診療時間の終わるまでクリニックの勉強部屋(=院長室)で宿題をしながら待っていることができます。

お子さんが小学校に通っている間は、なるべく一人にしないような配慮が大切です。お子さんが小学生の間は、クリニックの時短経営もおすすめです。

中学校に入学すると、部活やお友達との交友範囲も増えて来ますし、だんだん自立して行くように見守ることが大切になって来ます。そうなれば、クリニックの診療時間を延ばすこともできることでしょう。

専門以外のスキルも身につけると経営は安全です

開業場所がご自宅の近くということになりますと、ある意味で市場を無視した開業とも言えます。そのため、駅前などの多くの人を対象とするクリニックと比較すると、一般的には診療圏が狭くなって行く傾向があります。そのような場合には、先生がこれまでに専攻して来た専門領域を中心にした診療活動を目指したとしても、地域の患者さんだけでは受診する人の数が少なくて、クリニックの経営が成り立たなくなってしまいます。

その為にご自宅の近くで開業しようと思った場合には、クリニックの近くに住んでいる住民の要望に幅広く対応できる診療体制を準備することが、クリニックの経営にとって大切なことと言えます。

開業してから安定した集患を実現するためには、狭い診療圏の中でも幅広い要望に応えることのできる診療体制が重要です。

例えば、内科のドクターであれば、小児科や皮膚科などの初期診療にも対応できるような研修を受講しておくことが、開業した後にとても役に立つでしょう。

産婦人科のドクターであれば、興味があれば美容に関する治療なども、来院する患者さんのニーズに対応する上で大切なことと言えるでしょう。

開業した後に、いろいろなニーズに対応できるように、ご自身の専門以外のスキルを身につけておくことは、クリックの経営を安定させるためにとても大切なことと言えるでしょう。

このように、ご自身のスキルアップも考えた人生設計や開業計画が大切です。

クリニックの中に子供さんの勉強部屋(=院長室)も計画しましょう

経営効率の良いクリニック経営のための内装設計

クリニックのレイアウトを計画する場合、テナントで賃借するスペースが小さいことは、お家賃の支払総額も少なくなりますので、利益が出やすくなります。固定費を抑えた開業形態をとる計画の場合には、小規模なテナントが適していると言えるでしょう。

その代わり、クリニックとしてのスペースが小さいほど、経営効率の高いレイアウトや内装設計の思想を盛り込まなくてはなりません。

職員さんのための更衣室や休憩室などは、1日のうちで限られた時間しか使わないので、経営の効率化という観点から考えると、真っ先に切り捨てるべきスペースと言えるでしょう。

クリニックに勤務する職員さんが一番望んでいるのは、着替えやお弁当を食べる休憩スペースよりも、お給料のアップです。お昼のお弁当は、患者さんが居ないお昼休みの休憩時間に、広い待合室で食べた方が良いと思う職員さんが多いと思います。

職員さんの給料アップのためにも経営効率を良くして、なるべく黒字を出すことのできる体質をつくつておくことが大切です。

まずは、診察・検査・処置室などと言った、クリニックの売り上げを上げることに直結する施設を効率的に配置することが大切です。

子育てのためのクリニック内装設計とは?

子育てのためのクリニック内装設計とは?

ただし、そのような思想を踏まえた上で、一番大切なことは開業の目的が子育てと、医師としての生きがいの両立にあることを忘れてはなりません。

そのためには、限られたスペースの中でも、院長室を計画することはとても重要なポイントとなります。

ただし、院長室という名目は、保健所に開設届を出す際に添付する建築設計図の中でのお部屋の名称にすぎません。

ここは、実際にはお子様の勉強部屋として使うことが目的のスペースです。

お子様が小学生のうちは、ご自宅近くの公立の小学校に通う方が多いと思います。

もちろんお受験をして私立の小学校に通っているお子様もいると思いますが、どちらの場合にも、お家に帰った時にお母さんが居ないと、とても寂しい思いをするのではないでしょうか。

小学校の低学年のうちであれば、なおさら心細く感じてしまうことでしょう。

それが、学校の帰りにお母さんのクリニックに帰ることで、お母さんが働いている姿を見せて上げることが出来れば、お子様も放課後の時間を安心して過ごすことができるでしょう。

ここで、もう1つ院長室を作るときのポイントをお話しします。

必ずお母様がお仕事をしている、診察室の隣にレイアウトすることが大切です。

それから、診察室と院長室の間には窓を作ってください。それは、お母様がいつでもお子様の様子を観察することができるための小窓です。

お子様が宿題をしたり、勉強する姿を見ながら安心して毎日のお仕事を続けることができるようになります。

帰宅は子供さんと一緒に

帰宅は子供さんと一緒に

放課後にお子様がクリニックに帰ってくるようになれば、当然、お母さんと一緒にご自宅に帰ることになります。

そこで大切なことは、ご自宅でお子様と一緒に夕飯を食べることができる時間にご自宅に帰ることです。帰りにお子様と一緒に夕飯のお買い物をしたり、夕飯の支度を手伝ってもらったりすることが、お子様の情操教育としてもとても大切なことです。

そのためには、診療を終えて帰宅する時間も他のクリニックよりも、少し早める必要があると思います。

診療時間は自由に決めてください

朝起きてから、朝食の支度をしてお子様を学校に送り出して、クリニックに出勤するとなると、診療の開始時間は10時頃になってしまうかもしれません。また、お子様と一緒に夕飯のお買い物をして帰宅して、ご自宅で夕食を取ることを考えると、診療を終える時間は16時頃になるかもしれません。

そのような短い診療時間を設定する場合には、ドクターの実働時間を確保するためにお昼休みの時間を取らないか、ごく短時間の休憩時間を挟んで診療を続けるということも考えられます。

要は、経営が赤字にならない限りは、働く時間やお休みの日も、ご自身で自由に決められるということです。独立開業すると「ときどき家族旅行がしたい」というライフスタイルも実現可能です。このようなことは、女医さんの仕事と子育てを両立させるために大切な考え方です。

クリニックの売り上げは、一般的には保険診療が主体となりますので、診療科目によって患者さん一人当たりの平均的な診療単価が決まって来ます。従って、売り上げを上げる鍵は「1日当たり何人の患者さんの診療ができるか」と言うことになります。売り上げと利益を上げたい場合には、それに応じた診療時間の延長が求められます。

お子さんが大きくなって、母親の関わりが必要なくなって来たら、ガッツリと診療時間を増やして利益を上げることに専念してください。

つまり、開業当初の目的を子育てとドクターとしてのお仕事を両立させたいとお考えであれば、その時々の目的に応じて、診療時間を自由に決めてください。

それこそが、開業医としての最大の権利だからです。

女医の仕事と子育てを両立させるライフプランの相談会

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