開業ドクター インタビュー
子育てと両立できる物件の選定と開業のタイミングの成功で、順調な開業を実現
澤田こどもクリニック
(小児科、小児アレルギー科)
澤田雅子先生
澤田こどもクリニックは、教育環境が良く子どもの数が多い文京区の白山に2003年11月にオープンしました。子育てと両立できる自宅近くに開業し、地域に貢献したいという思いからお子さんたちの治療にあたっています。子供のためのクリニックとして、オープン当日から順調に患者を集め、地域のお子さんたちにとってはなくてはならない人気のクリニックです。
子育てのための環境を重視した開業のための物件の選定と診療圏調査
開業しようと思ったきっかけは何ですか?
出産で一度は退職した勤務医の仕事に復帰し、親の介護、子育ても行っていました。親の他界をきっかけに自分の人生を見つめ直した時、たまたまオクスアイさんの開業コンサルティングについてのDMがポストに入っているのを見つけました。たまたま手に取ってみたのがきっかけで開業について興味を持ち、お話だけでも聞いてみようと思いました。
他のコンサルティング会社などにも訪問したりしたのですか?
いえ、「何が何でも開業したい!」という気持でもなかったので、とりあえずオクスアイさんに話を聞いてみようという気持でした。オクスアイさんを訪ねたのが初めての開業のための活動でしたから。
では開業を決めた理由は何でしょうか?
子育てと両立することが必要でしたので、自宅と子どもの通う小学校の間の場所で開業するというのが絶対条件でした。いい物件が見つかったからというのが大きな理由だと思います。
オクスアイさんはすぐに診療圏を調査していくつか候補を出してくださいました。
また、「早く開業しなければいけない」と急かさせることはなく、「資料を見て、開業したいと思ったら連絡してください」というふうにおっしゃられ、信頼感があると思いました。自分に余裕を持って開業するかどうかを考えることができたので良かったですね。
オクスアイの社長さん自らお話を聞いてもらえたのですが、NHKのアナウンサーのようなゆったりした口調で何となく安心できましたし、何か相談事がある時もすぐに対応してくれるところが良かったです。実は打ち合わせ中に社長さんのお子さんをお預りしたこともあります。とても元気なお子さんで、「こんな子を育てるような親に悪い人はいない!」と思いましたので安心して開業についてのアドバイスを受けることができました。
限られた地域で物件探しは大変だったのでしょうか?
診療圏調査をしていただいて、いくつか候補はありました。ちょうどその頃に、動物病院の跡地として空いていた物件が大通りに面していて、私はそこが良いと思っていました。でもオクスアイさんが診療圏調査に基づいて学校などが近い別の通りの物件を勧めてくれ、そのとおりにしたことが結果的にクリニックの成功のために良かったと思っています。
また、家賃についても大家さんと交渉してくださり細かい手続きなどもおまかせすることができたのでとても助かりました。
開業のタイミングのアドバイスが的中。レイアウトの要望にも柔軟に対応
開業されてからすぐに患者さんが集まったと聞きました。
はい、正直最初からこんなに来なくてもいいと思ってました(笑)。当初、開業時期を春頃にしようと思っていたのですが、オクスアイさんから「11月から開業したほうがいい」とアドバイスされ、思い切って開業時期を早めました。はじめに相談してからたったの6ヶ月後のスタートです。
でも、11~12月はちょうどインフルエンザなどが流行る時期で、小児科としては患者さんを集めるにはベストのタイミングでした。アドバイスに乗って本当によかったです。
実際その2か月で888人の患者さんに来ていただいて・・。「末広がり」でいい数字ですしね。また自宅近くのこともあり、同じように子供を持つ友人などの協力も得ることができたし、広告の出し方なども教えていただいたのでご近所への周知には特に苦労することはなかったです。
クリニックの雰囲気もお子さんが喜ぶようにいろいろな工夫をされていますよね。
レイアウトなどにもこだわりはありましたか?
図面は自分でも作れたので、オクスアイさんにはレイアウトについていろいろ注文をさせていただきました。オクスアイの社長さん自体が一級建築士ですし、スタッフの方もレイアウト変更の要望に柔軟に対応していただけたことで思い通りのレイアウトになったと思っています。アフターフォローもしっかりしてくれています。最近も、開業して5年以上経っているため天井がはがれてしまった部分があったのですが、オクスアイさんに相談したら、社長自らいらっしゃって、その場で直していただきました。
「オクスアイさんにほとんどおまかせしていました」
子育てをする立場として、開業して良かったことはありますか?
勤務医と違って、忙しい時であっても自分で仕事量をコントロールできることですね。勤務医は勤務医のやりがいがあるのですが、急患の場合には呼び出されることもありますし、開業医ほど自由にできないですからね。もちろん自分でやらなければいけないことが多くなるので、その分責任はありますが、子育てとの両立も以前よりも楽になりました。
女性が開業するケースは多いのでしょうか?
どうでしょう、それなりに多いのではないでしょうか。子育てを両立するなら、勤務医より開業医のほうが周囲への気兼ねというストレスは少ないと思います。女性の方が開業に対するリスクが男性より比較的少ないのかもしれません。
勤務医をしながらの開業準備は大変でしたか?
そうですね。個人的にはあまり大変ではなかったように感じます。開業準備についてほとんどおまかせしていたからかもしれませんが。初めてのことばかりですべてアドバイスを受けながらでしたが楽しく準備が進められ、特にトラブルもなく開業できました。
開業コンサルティングは必要でしょうか?
必要かという以前に、私の場合はまずオクスアイさんのDMで始まったわけで、この出会いなくして今の開業はなかったです。自分ですべて一から始めるのは無理だったろうと思います。ただ知人の開業医は薬の卸会社系列の開業コンサルタントに依頼していたのですが、自社の製品を買わなければならないなど、いろいろな制約があって大変そうでした。
私は初めて相談した相手がオクスアイさんだったのですが、開業コンサルティングとクリニック施工を専門にやっているため、中立的な立場で支えていただけました。特に問題もなく自由に開業することができましたが、1人ですべてやるのは大変だと思います。自分の開業後、他の親しい医師が開業する時には、オクスアイさんをご紹介させていただきました。社長さん自身がクリニックのちょっとした補修をしてくれたり、迅速に対応してくれたり、相談しやすいのが有難いです。
逆にもっと改善してほしいサービスなどはありますか?
そうですね。私は他の会社とはお付き合いがないので比較ができません。今のところ特に問題はありませんし、満足しています。ただスタッフの求人に関してのバックアップを得られたらうれしいかもしれません。
開業を成功させるためには最初のスタートが肝心、チャンスやタイミングを逃さないように
開業後のクリニック運営は順調ですか?
順調です。今のところ経営で不安を感じたことはありません。開業時にオクスアイさんに教えてもらったことも生きていますよ。経営シミュレーションで学んだ知識を使い、来院された患者数から「今日は2日分の目標達成かな」などと考えたりすることもあります。何かあった時にはオクスアイさんがいるという精神的支えがあるのは心強いです。でもいつまでも頼ってばかりもいられないですよね。
澤田こどもクリニックのロゴはお子さんがデザインしたとか?
そうなんです。開業時小学1年生の次男が書いてくれた私の似顔絵です。医院の名前は長男の意見で決まりました。
お仕事も日常生活も充実している澤田先生のように、
子育てや自分のライフスタイルと両立した開業を考えている先生達にメッセージをお願いします。
私は開業に対してそこまで強い気持があったわけではなかったのですが、それが逆に余裕を持って開業できた理由だと思います。開業コンサルタント選びや正しい情報の収集など、最初のスタートが肝心かなと思います。私は運がよかったのかもしれません。開業はあせらず、慎重に行った方がいいですが、チャンスやタイミングを逃さないことも大事だと思います。
インタビューに答えてくださったのは
澤田こどもクリニック
2階44坪、子育てに便利な自宅に近いクリニック開業を目指し、診療圏の調査から最も集患の可能性のある物件を選定。開業を子供の患者が増加する冬の時期に実施したことでスムーズに開業を達成。先生の人柄もあり、順調にクリニックを運営している。
- 所在地
- 東京都文京区
- 開業年月
- 2003年11月
- 科目
- 小児科、小児アレルギー科
- 開業の特徴
- 都心テナント 新規開業
- ホームページ
- 澤田こどもクリニックホームページ
澤田雅子先生プロフィール
- 1993年
- 東京大学医学部小児科入局
国立小児病院新生児科 愛育病院小児科
国立小児病院腎消化器科 勤務 - 1995年7月~
- アメリカのボストンにて子育てに専念
- 1997年10月~
- 帰国後、小平記念東京日立病院小児科勤務ならびに月2回東大小児科アレルギー外来担当
- 2003年11月
- 澤田こどもクリニック開設
コンサルタントより一言
澤田先生の切れの良い診療と、広々とした待合室が来院するお子さん達やお母さん方にも大好評で、開院当初から多くの患者さんに囲まれている澤田先生。先生のはっきりとしたご性格が今後も多くのお母さん方の頼れる存在になっていくことでしょう。澤田先生のお子さんたちへの思いが伝わってくるクリニック創りをお手伝いできたことは、私共の誇りでもあります。私の子供も澤田先生のことが大好きです。今後も問題がありましたらいつでもサポートさせていただきます。