開業ドクター インタビュー

歯科と内科の要素が求められる国内唯一のクリニック開業を経験豊富なコンサルタントで

あんどう歯科口腔外科
(口腔顔面痛・口腔内科)
安藤彰啓先生

あんどう歯科口腔外科の安藤先生にインタビュー

あんどう歯科口腔外科は、日本では数少ない、米国口腔顔面痛学会の専門医のライセンスを持つ安藤先生が開業された、口腔顔面痛治療を専門とするクリニックです。
口腔顔面痛治療を専門として診療しているクリニックは、日本では唯一このクリニックだけです。

一般の歯科とは違う、前例のないクリニックの開業

あんどう歯科口腔外科ユニット

クリニックには、広い診察室に診療台が1台だけなんですね。

はい。ここは通常の歯科が行うような治療はしておらず、口腔顔面痛治療を行う口腔内科を専門としていますので、普通の歯科クリニックと比べ特殊なんです。

先生の経歴も、一般的な歯科の先生とは違いますよね。

そうですね。大学卒業後、大学病院の研修医を経て南カリフォルニア大学歯学部の口腔顔面痛・口腔内科センターにて診療を行い、米国口腔顔面痛学会の専門医のライセンスを取得しました。

そんな先生が開業しようと思ったきっかけは何でしょうか?

4代続いて歯科医師という家系で、父親も歯科医院を開業していました。
帰国後は父のクリニックで副医院長として働いていたのですが、私が口腔顔面痛の専門医であるため、他の歯科医院から患者さんが多く紹介されてくるようになったんです。

それならば専門クリニックを立ち上げた方が、痛みに苦しむより多くの患者さんを救えると思い、開業しようと決意しました。

開業について、例えばセミナー等に参加したりしたのでしょうか?

自分が開業しようとしているクリニックに前例があるわけではないため、一般的なクリニック開業のためのセミナーはあまり参考になる情報がないと思っていましたので、参加はしませんでした。
基本的にはインターネットで情報は探していましたが、開業のサポートをしてもらえる会社がいろいろとあるんだなあと思いながら見ていました。

いろいろな業者などに問い合わせされたのでしょうか?

2件くらい、メールで問い合わせをして電話でお話をしたくらいです。
開業に必要な費用や融資について、質問させてもらいました。

周りの方から、開業について何かアドバイスを聞いたりはしなかったのでしょうか?

専門性の高い、特殊な分野のクリニックの開業なので、他の開業されたクリニックは参考になりませんし、私の同期の中でも一番最初ですからね・・・。
「よく開業に踏み切ったね」と言われますね(笑)。

歯科医でも口腔顔面痛治療について詳しい方は少ないですし、私の父親もこの分野は専門外なので、「そうか、だいじょうぶなのか?」と言われたくらいですね。

医科の開業と歯科の開業、両方の経験があるからこそ、頼れる存在

オクスアイを開業コンサルタントとして選ばれたのは理由があったのですか?

開業コンサルティングの会社を見ていくと、いくつかのタイプに分けられるんです。

会計事務所が主体の会社、歯科のディーラーが行っている会社など・・・、オクスアイさんは建築系に分類されるでしょうか。
私の専門分野での開業の前例がないために、例えば会計に詳しい方に相談しても、参考にならないのかなと思ったんです。

それに、開業した後にその会社のサービスが付いてくるのが、どうなのかなと思っていました。
例えば会計事務所だったら、そこに所属する税理士を使わなければいけなかったり、歯科のディーラーだったら、材料などをそこから買わなければいけなかったり、といったことは避けたかったんです。

オクスアイさんは、クリニック建築はもちろん強いですが、クリニックの開業コンサルティングそのものについては中立的な立場ですので、その点は安心でした。

それに、このクリニックは一般的な歯科の開業というよりも、内科の開業に近い部分もあります。
オクスアイさんがデザイン・建築されたクリニックを見て、きれいで優しいイメージのクリニックを多く作られていましたし、医科と歯科の両方の開業コンサルティングの実績が豊富なオクスアイさんが最適だと感じました。

あんどう歯科口腔外科レントゲン

開業についてオクスアイに相談した時、どのようなアドバイスがあったのでしょうか?

基本的にはテナントの「立地」条件が大事ということを言われました。
望ましい家賃の幅や、クリニックの階数など、物件を選ぶ条件について詳しくアドバイスをもらいました。

オクスアイさんのアドバイスがなかったらこのクリニックの場所は見つけられなかったかもしれませんね。

いろいろな物件を見ながら、開業する場所を決められたのでしょうか?

遠方から電車を乗り継いで来院される患者さんのために、交通の便が良い場所で開業したいと考えていました。
ただし新宿や渋谷、品川などの大きすぎる駅ではなく、ある程度コンパクトで電車の乗り入れが良い場所が良かったんです。

新しい物件情報を見つけて、「ここ良いかな」と思った物件があればオクスアイさんにご連絡し、オクスアイ社長の金村さんにも一緒に見てもらいながら、いろいろな条件を含めて物件を決めました。

オクスアイさんからもいくつか物件を探してもらいましたが、近隣に大学病院も多く、地下鉄・JR線の駅からも徒歩圏内で利便性が高い、神保町のこの場所を最終的には選びました。

他の歯科医にも、口腔内科という治療分野を広めていくためのクリニック

あんどう歯科口腔外科多目的スペース

テナント契約などは問題なく進みましたか?

そうですね。オクスアイさんが仲介業者と私の間に入ってくれたので、家賃の交渉などもうまくやってくれたと思います。

クリニックについてこだわりはあったのですか?

このクリニックは歯科というより、内科に近い作りになっています。
全体の雰囲気はおまかせしていたのですが、診察室をセミナー室としても使えるようにしてもらいました。

セミナー室は何に使うのですか?

口腔顔面痛を治療する口腔内科という治療分野は、まだ広く知られていないのが実態です。
そのため多くの歯科医に知ってもらうために、セミナーを開催しています。
また、プレゼンテーションのワークショップについても行っていますが、こちらは医療従事者全体を対象としています。

このクリニックは診療内容が特殊なため、患者さんが自分から探して来院されるよりも、他の歯科クリニックから患者さんを紹介されるケースのほうが多いのが実状です。
そのため、歯科医の方々に口腔顔面痛治療について知っていただくことが、このクリニックの存在意義でもあるんです。

開業準備中、大変なことはありましたか?

オクスアイさんはスケジュール通りに進めてくれましたし、全体的には問題なく開業準備を進めていけたと思います。
開業準備中にも前のクリニックで働いていましたし、本を書いていた時期も重なりましたが、スケジュール上は問題ありませんでした。

強いて言えば、融資についてでしょうか。
他には例のないクリニックなので、銀行の融資に苦労した部分はありましたね。

開業準備期間中にオクスアイから何かアドバイスはありましたか?

患者さんを積極的に集められるよう、「講演には力を注いでください」ということは言われましたね。
いろいろな学会に呼ばれて、全国で講演活動もしていました。

歯科医とのネットワークづくりを目指して

あんどう歯科口腔外科待合スペース

開業してからもうすぐで1年になります。
クリニックに勤務していた時と比べて、開業されてクリニックの院長となった現在の心境はいかがですか?

クリニックに勤務しているとは言っても、院長が父で、私が副医院長だったので、良い面もあれば、悪い面もありましたね。

クリニックが別々になって楽になったこともありますが、別の問題が出てきた部分もあります。

開業後もオクスアイのサポートはしっかりしていますか?

質問したいことがある時には、メールや電話で連絡すると、すぐに返信いただけます。
開業後もストレスが溜まる時もありますが、オクスアイ社長の金村さんは温厚な方なので、そういったところも支えになっていますね。

今後の目標はありますか?

患者さんを増やしたいですね。そしてセミナーも頻繁に開いていきたいです。
クリニックを立ち上げてから、なかなか定期的にセミナーができなかったのですが、徐々に受講生も増えてきましたし、セミナーの回数を増やしていきたいと思います。
歯科医の方々とのネットワークづくりも積極的に行っていきたいです。

最後に、現在開業を考えている先生方へアドバイスするとしたら、何がありますか?

このクリニックが特殊なので、参考になるかわかりませんが、開業は全部自分でやろうとすると相当なストレスになると思います。
だからと言って、開業をサポートしてくれる会社を簡単に決めてしまうと、後でつらい思いをするかもしれません。

私がオクスアイさんに出会えたように、自分に合った信頼できるコンサルタントを見つけることが大事だと思います。

インタビューに答えてくださったのは

あんどう歯科口腔外科

あんどう歯科口腔外科待外観

日本国内唯一の口腔顔面痛治療を専門とするクリニックを、千代田区の神保町に開業。

所在地
東京都千代田区
開業年月
2015年5月
科目
口腔顔面痛・口腔内科
開業の特徴
新規開業
ホームページ
あんどう歯科口腔外科ホームページ

コンサルタントより一言

日本で唯一のクリニックを開業するためのお手伝いができ、とても光栄に思います。
他にはない専門性をお持ちの先生が経営されるクリニックは、患者さんはもちろん、同業の歯科医師の方々にとってもますます必要不可欠な存在となることでしょう。
今後もその強みを活かして、ご活躍いただくことを心より願っております。

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