開業ドクター インタビュー
定年後も、細く長く続けるためのクリニック開業
渋沢駅前皮フ科
(皮膚科)
佐藤かすみ先生

「渋沢駅前皮フ科」は、2023年7月に神奈川県秦野市に開院しました。
小田急電鉄小田原線の渋沢駅南口から徒歩1分の場所で、皮膚科として診療を行っています。
定年後を見据えて、開業へ
なぜ開業をしようと思ったのでしょうか?
定年が近くなり、医師としての仕事を続けられるようにしたいと思ったからです。
開業することは7〜8年前くらいから考えていました。
開業するために何から始められたのですか?
皮膚科仲間で、既に開業している友人も多かったので、色々話を聞いたりしていました。
友人のアドバイスもあり、開業希望の医師向けのサービス大手のホームページに登録して、開業場所を探すことから始めました。
開業コンサルティングについて、何社か検討することはされなかったのですか?
最初からオクスアイさんにクリニック開業のサポートをお願いしようと思っていました。
当時の勤務地の医師の会の知人で、オクスアイさんで開業された先生がいたんですね。
その先生が開業準備中の時から、お話をする機会が多くあって、オクスアイさんの評判をお聞きしていました。
どのような評価だったのですか?
オクスアイ社長の金村さんについては、「とても良い人で、色々ためになるアドバイスをしてくれるよ」と聞いていました。
開業後の今でも「金村さんにはありがとうと伝えたい」とのことでしたし、きちんとサポートしていただけると確信していました。
それに、後から知ったのですが、大学の部活の先輩もオクスアイさんで開業していたことを知りました。
コンサルティング自体は無料で行っている会社もあるとは聞いていたのですが、有料でしっかりサポートしてもらったほうが良いと思っていました。
それでオクスアイさんのホームページから問い合わせをして、面談をしてもらいました。
実際にお会いして、どうでしたか?
色々お話をしていただき、とても頼りになりそうな方だと思いました。
その時点で、開業場所はある程度決めていたので、開業場所についての評価から、必要な職員の数などの細かい内容まで、わかりやすく説明していただけました。
自宅から30分以内で、競合の少ない地域
開業場所の候補はどのように考えていたのですか?
自宅が厚木市にあるので、そこから30分以内の場所を検討していました。
当初はもっと自宅に近い、厚木市内で開業するつもりだったのですが、近隣で競合のクリニックが開業するという情報があったんです。
それで、厚木市での開業はやめることにしました。
他の市や東京の実家の辺りも検討はしたのですが、最終的に競合がいない渋沢駅周辺に決めました。
オクスアイさんも物件探しをしてもらいましたが、このクリニックの場所はインターネットで見つけました。
競合の存在について、オクスアイからのコメントはありましたか?
「競合がいても、やれないことはないので、どちらでも大丈夫ですよ」とアドバイスはいただいたのですが、私自身が不安だったので競合の少ない場所を選ぶことになりました。
渋沢駅周辺は皮膚科がなかったこともあり、開業前の内覧会の時から想定よりも多くの方がいらっしゃいました。現在も人数制限をしているくらいです。
ここでの開業を待ってくださっている方が多かったという印象で、結果的に良かったと思っています。
開業スケジュールは問題なく進みましたか?
そうですね。開業場所が決まったのが、2022年の12月です。場所が決まってからは早かったですね。
2023年の2〜3月は内装関係の打ち合わせをして、クリニックの工事開始は2023年の4月頃でした。
クリニックが出来上がったのが6月の始めです。
それまでに必要な取引先の方々とのやり取りも進めていましたし、とてもスムーズだったと思います。
全体的に、オクスアイさんが先回りして動いてくれるので助かりました。
例えば求人広告について、自分で内容を考えなければいけないと思っていたのですが、気づいた時にはすでに出来上がっていて、びっくりしました。
開業準備期間は勤務されていたのですか?
2023年の3月までは常勤、4月と5月は非常勤で働いていました。
週に1回、半日を費やして準備をしていましたが、忙しかったですね。
クリニックについて、こだわった点はありますか?
リハビリテーション病院で働いていたこともあり、車椅子の方などが通いやすい、バリアフリー対応にしたいと思っていました。
開業準備中、オクスアイからのアドバイスはいかがでしたか?
開業準備期間中、不安になることも多くありました。
そんな時でも毎回的確にアドバイスしていただき、「大丈夫ですよ」とおっしゃってくれたのが良かったです。
経営者として初めのことばかり
クリニックをオープンするまでの期間は、どのような気持ちで過ごされていましたか?
初めてのことばかりで、緊張していました。
勤務していた病院からは遠いため、患者さんをお連れすることはほとんどなく、地元の患者さんが来てくださらなければ成り立たないので、不安はありましたね。
現在、開業して約1ヶ月半ですが、勤務医の頃と比べて何か変わったことはありましたか?
クリニックの経営について意識するようになりました。
ゴミを捨てるところから考えなければいけないですし、今はまだ落ち着いていないです。
クリニックの経営者として、どのようなことを意識されていますか?
1つはスタッフの方の働きやすさですね。
お休みは多くしたいと思う反面、忙しい時は手伝ってもらう必要があるので、その辺りのバランスが難しいですね。
夏の時期は患者さんに多く来ていただいていますが、秋・冬になってこのまま続くのか、心配でもあります。
最近のオクスアイからのサポートはありますか?
資金繰り表を送ってもらう予定で、これから表の使い方を教えてもらう予定です。
今後の目標はありますか?
とにかく「細く長く」続けていきたいと思います。
今は、湿疹や皮膚炎などの身近な症状で来られる患者さんが多いですが、今後はアトピー性皮膚炎の治療や帯状疱疹のワクチンについても広げていきたいと思っています。
現在開業を考えている先生方へアドバイスがありましたら、教えてください。
開業にはお金がかかりますし、不安もあります。
それでも、患者さんに来ていただき、少しでもお役に立てるという実感があると嬉しいので、ぜひ思い切って開業してほしいと思います。
インタビューに答えてくださったのは
渋沢駅前皮フ科

神奈川県秦野市、小田急電鉄小田原線の渋沢駅から徒歩1分の場所に開業。
皮膚科が少ない土地柄もあり、開業当初から、人数制限をするほどの多くの患者さんが来院。地域に必要とされる皮膚科として診療を行っている。
- 所在地
- 神奈川県秦野市
- 開業年月
- 2023年7月
- 科目
- 皮膚科
- 開業の特徴
- 新規開業
- ホームページ
- 渋沢駅前皮フ科
コンサルタントより一言
佐藤先生、ご開業おめでとうございます。先生にお会いしたきっかけは、以前開業のお手伝いをさせていただきました先生からのご紹介でしたが、その後、佐藤先生の先輩やお友達など、他にもご縁のある多くの先生方の開業を、当社でお手伝いしていたことがわかって、ご縁の大切さを感じました。
開業直前の内覧会には、大勢の人たちが暑い夏の日差しの中で、玄関の前で列を乱さずに開場を待っていましたので、渋沢の町の人達が先生の開業を待ちかねていたという気持ちが伝わってきました。
定年後も永く安心して働くことができる、低リスクのクリニック開業の理想を実現するお手伝いができたことを嬉しく思います。
クリニックの玄関からは富士山がよく見えますので、毎日清々しい気持ちでお仕事をスタートすることができると思います。
これからもお元気でご活躍ください。