開業ドクター インタビュー

患者さんの話をゆっくり聞ける、ワークライフバランスを大切にした開業

八幡山レディースクリニック
(産婦人科)
湯澤憲子先生

八幡山レディースクリニックの湯澤先生にインタビュー

「八幡山レディースクリニック」は、2026年5月に東京都杉並区上高井戸に開院しました。
京王線八幡山駅すぐ近くの産婦人科クリニックで、地域に根ざした診療を行っています。

大病院勤務から「開業」という選択肢へ

八幡山レディースクリニック01

最初から開業を考えていたのですか?

いいえ。大学病院や大きな病院で研修をしたこともあり、このまま同じような環境で働いていくものだと思っていて、開業など考えたこともありませんでした。

なぜ開業しようと思ったのですか?

大きな病院にいると、毎回同じ患者さんをずっと担当できるわけではありません。
クリニックなら自分が継続して一人の患者さんを診察できる点が魅力だと感じていて、開業を考えるようになりました。

開業を意識するようになったきっかけは何でしたか?

外来でひたすら数をこなす感じになっていたので、もっと丁寧に患者さんと関わりたいという気持ちが強くなってきました。
検診センターやクリニックで非常勤として働いていた時、前に診た患者さんが私のいる曜日にもう一度来てくださったことがありました。
「同じ患者さんをずっと診ることができる働き方の方が向いているかも」と思ったのがきっかけです。

開業についての情報収集は、いつ頃から始められたのですか?

2020〜2021年頃からです。
開業セミナーもZoomで1、2回見ましたが、なかなか難しい印象でした。
コロナ禍で開業医にとっても厳しい時期だと感じていたので、「やっぱり無理かな」と迷いながら過ごし、2025年の春頃になって、改めて開業を考えるようになりました。

当時勤務していたクリニックでの縁からオクスアイへ

八幡山レディースクリニック02

オクスアイを知ったきっかけは何でしたか?

当時勤務していたクリニックで、オクスアイさんが継承開業をお手伝いされていた時期があり、院長先生が「今日はオクスアイさんがいらっしゃるから……」とおっしゃっていたのを小耳に挟んでいました。
その時は面識はありませんでしたが、名前は知っていたので、開業するのに誰かに力になってもらいたいと思った時に、オクスアイさんを思い出しました。

実際にオクスアイにどのような相談をされたのでしょうか?

ホームページから問い合わせをして、最初はZoomでオクスアイ社長の金村さんとお話ししました。
どんな感じでやりたいのか、という話から始まりました。

当時は介護もあり、長時間の勤務が難しい状況だったことを伝えたところ、「ワークライフバランスを重視しつつ、地域に貢献できるようなクリニックを作ったら良いのではないでしょうか」というアドバイスをいただきました。
最初は緊張していましたが、具体的な事例も交えながら親身に話してくださり、ありがたいなと感じました。

なぜオクスアイにお願いしようと思われたのですか?

産婦人科の開業に非常にお詳しかったですし、時短での開業や、女性の開業をすごくサポートしてくださる印象があったので、お願いしたいと思いました。

当初は継承開業も検討されていたとお聞きしました。

そうですね。ゼロからの開業には自信がなく、継承開業をベースに考えていました。
クリニックの雇われ院長をした経験もあり、すでに患者さんがいる環境から始めたことが多かったので、ゼロからの開業への不安が強かったんです。

ただ、オクスアイ社長の金村さんからは「いいクリニックにはなかなか出会えないかもしれませんよ」と言われました。
実際に売りに出されている案件を見ても、借金が残っているところや、設備や体制が古くてゼロから始めるのとあまり変わらないようなところが多く、詳しく話を聞きたいと思える案件にはなかなか出会えませんでした。
そうした話を聞いて納得し、新規開業の方向で進めることになりました。

問い合わせの際、勤務先への秘密は守られましたか?

新規で問い合わせした際、「どうやって知りましたか」という項目があったので、当時勤務していたクリニックでお名前を知ったことを伝えました。
ただ、開業することは秘密にしていると伝えたら、「一切申しません」とのことで、開業するまで金村さんから院長先生に伝わることは一切ありませんでした。
それは本当にありがたいことでしたね。

京王線沿いで巡り合った八幡山、相談開始から約1年でクリニックオープン

八幡山レディースクリニック03

物件探しはどのように進めましたか?

オクスアイさんで開業サポートをしてもらうことを決めたら、すぐに物件探しをスタートしてくださいました。
どんな物件が地域に認知されやすいか、どういうところなら人が来てくださるかなど、具体的なお話をしてくださって、とても勉強になりました。

「ご自身でも探してみるといいですよ」とも言っていただいていたのですが、忙しくてなかなか自分では探せませんでした。

京王線の沿線に実家があり、勤務していた病院との縁もあるので、主に京王線沿線で探していただきました。
実家に近すぎるのは避けつつ、程よく遠くてよく知っている場所、という条件でお願いしました。

最終的にこの場所(八幡山駅すぐ近く)を選ばれた決め手は何でしたか?

5、6件くらい、一緒に内見に行く機会をいただきましたが、ここが一番良いと思いました。
駅から遠かったり、大通りから入ったところで見つけてもらえなさそうだったりと、「ここは違うな」と感じる物件もある中、この場所はオクスアイさん一押しで、「本当におすすめ」と言ってくださった場所でした。

八幡山駅は各停駅ですし、利用したことがなくて最初はしっくりこなかったのですが、日中は多くの人が歩いていたんです。
商業地に住んでいる私にとって、住宅街で昼間こんなに人が歩いているのは衝撃で、「みんなに認知していただけたら、日中もたくさんクリニックに来てくれるかな」と思い、決めました。

クリニックの設計でこだわった点はありますか?

「こうじゃなきゃダメ」と強くお願いしたことはありませんでしたが、こだわったのは内診室と診察室を完全に分けたことと、ゆっくり話を聞くカウンセリングルームを作ったことです。最初からオクスアイさんにお願いしていました。

広さはもう少し欲しかった気持ちもありましたが、今思えばコンパクトな方が目も行き届くし、一人でやるには良かったのかなと思います。

物件が決まってから開業までのスケジュールはいかがでしたか?

契約が2025年11月で、12月は設備の確認などを進めていただき、実際の工事は年明け頃からでした。
2026年4月に引き渡し、2026年5月に開業という流れで、相談開始から約1年、最短だったと思います。

非常勤のクリニックを掛け持ちしていた時期だったので、かなりスケジュールは厳しかったですが、希望にあふれた忙しさだったので、何とか乗り越えることができました。

工事中に何かトラブルはありましたか?

大きなトラブルはありませんでしたが、窓から雨漏りがあったことがありました。
その時、オクスアイさんがオーナーや管理会社とすぐに動いてくださったんですね。
ビルのオーナー・管理会社の方も見に来てくださり、丁寧に対応していただいたのが印象に残っています。

開業準備中、オクスアイからのアドバイスで参考になったことはありますか?

本当にたくさんのアドバイスをいただきました。
クリニックの認知を広げる方法、スタッフとより良いチームになるためにどうすればよいか、経営を円滑に進めるためのことなど、何回にもわたって教えてくださったので、今も思い返すことが多いです。

私の理想を話した時も、「それはとっても良いことですね。だけど、こういうところには気をつけないと」と、例えば薬品管理の大切さや、スタッフとのやり取りで院長が気をつけるべきことなど、他のクリニックの実例も交えて教えていただきました。

銀行や各種手続きにもだいたい一緒に行ってくださり、心強かったです。
思いついたことをメールするとタイムリーに返事が返ってくることも多く、ありがたかったですね。
資金の流れについても、直近3か月で必要なものと、10年を見据えた中長期的な視点の両方を持つようアドバイスいただきました。

地域に根ざしたクリニック、スタッフと働きやすい環境づくりを目指す

八幡山レディースクリニック04

開業されて、ご自身の働き方に変化はありましたか?

オクスアイさんにおすすめいただいた、昼間にぎゅっと診察する短時間のスタイルにしているので、プライベートの時間ができるようになりました。

以前は朝9時前に出勤して、片付けなども含めると夕方7時頃まで働いていたことが多かったのですが、今はスタッフさんも含めて5時頃には帰っています。
診察時間とプライベートの時間をしっかり分けられるようになりましたね。

経営者として、今意識されていることはありますか?

みんなの働きやすい環境づくりですね。
受付さんも看護師さんも助産師さんも、それぞれ違うバックグラウンドから集まってきてくれた方たちなので、それぞれの経験を生かしながら、同じクリニックの目標に向かってチームとしてまとまれるように、ということを一番重視しています。

開業後、オクスアイからのサポートはいかがですか?

開業準備中に教えていただいた「直近と中長期の両方を見る」視点を、資金繰りシートの見方として整理してもらえたのがとても助かりました。
私はお金の出入りに疎いタイプなので、ここ1か月で把握すべきことと、中長期的にクリニックを運営していく視点の両方を実務でつかめるようになったのは大きかったです。

スタッフ教育のサポートもありますし、パートさんの有給の計算など、法律面で分からないことがあった時に資料を持ってきてくださったこともありました。
開業前も後も、いろいろサポートしていただいています。

今後のクリニックとしての目標はありますか?

地域に根ざして長く運営できるクリニックになりたいので、まだ認知が十分広がっていない今は、地域にもっと浸透していけるようになりたいと思っています。

引き続き、スタッフさんが働きやすい環境を作ること、その先に多くの患者さんに来ていただければクリニック経営も安定するので、今はまず目の前に来てくださる方を丁寧に診察することを重視しています。

現在開業を考えている先生方へアドバイスがありましたら、教えてください。

人から教えてもらうことに、医者はあまり慣れていない気がします。
ある程度年齢を重ねると、人から教えてもらう機会も少なくなってしまうのですが、オクスアイ社長の金村さんは仕事と人生のバランス、スタッフさんとの接し方、経営者の目線など、本当にいろいろなことを教えてくださいました。
それを柔軟に吸収できる心持ちが、もしかしたら一番大事なのかもしれないと思います。

インタビューに答えてくださったのは

八幡山レディースクリニック

八幡山レディースクリニック 湯澤先生

京王線八幡山駅近く、杉並区上高井戸で開業。
内診室と診察室を完全に分けつつ、ゆっくり患者さんの話を聞けるカウンセリングルームを備え、地域に根ざした産婦人科クリニックとして日々診療を行っている。

所在地
東京都杉並区上高井戸1-8-2 TOYA5ビル2F
開業年月
2026年5月
科目
産婦人科
開業の特徴
新規開業
ホームページ
八幡山レディースクリニック

コンサルタントより一言

湯澤先生、ご開業おめでとう御座います。
産婦人科医としての病院勤務は、毎日多くの患者さんの診療をこなし、当直や手術も有って気の抜けない毎日だったと思います。
開業を考え始めて、色々な会社のセミナーを受けても、勤務医だったときよりも更に忙しく働かないとならないような印象を受けて、開業を断念される先生も多いことでしょう。
そんなときに、勤務先の院長先生から当社の名前を聞いて覚えて頂いた事が、開業のご縁につながりましたことは大変嬉しく思います。
開業場所も色々な候補が出て来た中で、時間にゆとりを持ちながら安定した経営が両立できる、ミニマム開業に適したテナントとの出会いが有って、ご実家にも近い場所で開業を実現することが出来ました。
駅に近い立地ですが、産婦人科が少ない場所なので地域にお住まいの方々からも大変喜ばれております。
これからは、ゆとりを持った開業医としての毎日を楽しんでお過ごし下さい。

一覧へ戻る