満足できる継承開業とは?医院開業や医院経営、クリニック開業の支援ならオクスアイ

2012年2月23日作成
クリニックの継承開業

今まで開業をお手伝いした先生方の中には、長年のクリニック経営を終えてそろそろ引退を考える方もいらっしゃいます。

「誰かに自分のクリニックをうまく引き継いでもらえないか」ということを相談されることも昔と比べ多くなったような気もします。

そこで、今回はいわゆる「継承開業」について取り上げたいと思います。

ご自身のクリニックを売るという事

一般的に60代になると体力が落ちてくるため、クリニック経営を続けるのがしんどくなる傾向があるようです。

またそうでなくても例えば病気などで、早急にクリニックを誰かに譲らなくてはいけなくなる場合もあるかもしれません。

しかし、どんなに良いクリニックであっても簡単に買い手が見つかるものではありません。

例えば1・2ヶ月でクリニックを誰かに継承したいと思っても、継承相手の先生が勤務医の場合は、医局の人事の問題などもあるためすぐには辞めることができないのです。

クリニックを売り急ぐと、ご自分が満足できない金額で売ることになりかねないので、ある程度の時間をかけたほうが良いでしょう。

※場合によってはご自身のお子様に継承するという方法もあります。

お互いが満足する売買ができない現状

また残念ながら、クリニックの売り手と買い手のクリニックに対する評価額がかけ離れているという現状も多いようです。

雑誌等ではクリニックの金額(売値)はレセプトの3ヶ月分が相場という認識が一般的にあるようです。

これを実際のクリニックで考えてみると、例えば月600万のレセプトであればクリニックの売値は、

600万×3(ヶ月)=1,800万円

となります。

これを売る側から考えてみると、「安い」と感じてしまうと思います。

レセプトが600万/月であれば、仮に経費などを引いて最終的に月毎の所得が300万とすると年間で3,600万の所得があることになります。

するとせっかく今までご自身が長年経営してきたクリニックが、年間所得の5割程度の値段でしか売れないということになるのです。

売る側としては、もう少し高い金額で売れないかと感じるでしょう。

相手あっての売買ですし、金融機関からの評価によってはもっと高い金額で売ることは可能です。

継承に向けて、60代になったらやるべきこと

継承を成功させるためには、買い手に対する交渉力をつけることが必要です。

よりうまくクリニックを売るためには、まず買い手が融資を受けようとする金融機関の評価を良くすることが必要です。

クリニックを買い取ると言うことになると、運転資金を含めて多額の融資を受けることになります。
買い手が借りることができる資金は、融資する側の評価によって異なります。

何をすれば良いかと言うと、「決算書を良くする」ということに尽きます。
結局のところ、金融機関は決算書でしかクリニックを評価できません。

ただし問題は、経営ではありがちな節税対策と言う事で、買い物や交際費が多くなると、利益が減少して決算書の内容が悪くなってしまう事です。

所得が増えれば支払う税金も莫大な額になってしまいます。
税金をなるべく払いたくないという気持ちは誰でも一緒ですが、長期的な目で見るとクリニックを評価される事を前提とした準備も重要です。

そして、その準備は60代で(70歳になるまでに)ということになります。

また実際に継承先(買い手)候補の先生にクリニックに来て働いてもらい、相手を選別していくことも必要になります。

せっかく長年にわたって築き上げたクリニックを手放すのであれば、安心して任せられる先生に、なるべく良い値段で買い取って貰いたいですよね。

クリニックの評価と買い手の選別を考えながら、継承を成功させるための準備を進めることが、ご自身にとって良い結果を生むことになるでしょう。

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記事監修者

コンサルタント
一級建築士
金村かねむら 伯重のりしげ

金村伯重

経歴

昭和54年
病院システム開発研究所 入社
東京医科大学病院、焼津市立病院、富士市立中央病院、沼津市立病院、富士宮市立病院などの建替計画に参画
昭和59年
医療機構開発株式会社 入社
町立浜岡病院(現御前崎市立病院)新設に参画
昭和63年
オクスアイ医療事業開発株式会社設立

以来30年以上に亘り、数多くのクリニック開業をサポートしている。

総合病院であらゆる診療科目の医療現場に携わり、多岐に亘る分野の技術に精通する。また一級建築士である事から、施設造りまで自社で一貫して行う。クリニック開業を成功に導くソフトとハードの技術を確立し、他に例を見ないコンサルティングを実践。これまでサポートしたクリニックを全て成功に導いている。