クリニックの損益分岐点を最初から越えるには?医院開業や医院経営、クリニック開業の支援ならオクスアイ

2012年3月23日作成
クリニック開業の心構え

開業についてご相談に来られる先生は、どこかの病院やクリニックに勤務中の方がほとんどです。

多くの方が既に開業されたお知り合いの先生や開業セミナー、その他の業者などから情報収集するなかで、ご自身が開業して本当に患者さんが来てくれるのかを一番心配されているようです。

そこで、開業を成功させるために、開業を決めたら何をすべきかをお話ししたいと思います。

成功する開業に必要なもの

開業相談に来られる先生によくご説明していることですが、クリニック経営を軌道に乗せるためには、まず損益分岐点を上回ることが必要です。

損益分岐点

「売上」から「費用」を引いたものがクリニックの利益ですが、マイナスなら赤字、プラスなら黒字です。

損益分岐点とは「売上-費用=0」になるポイントで、赤字と黒字のちょうど境目にあたります。

成功する開業とは、この損益分岐点をすぐに上回り、クリニックをオープンしてすぐに黒字になるような開業です。

「売上」は患者さんの来院数によって決まります。
そして「費用」はクリニックの家賃や人件費、その他必要経費が含まれますのである程度は確実に毎月発生するものです。

つまり、成功のためには患者さんの来院数がポイントになるのです。

なぜ患者さんがなかなか来ないのか?

オープンしてすぐに患者さんが来るというのは現実的には厳しいのではないかと感じる先生もいらっしゃるかもしれません。

実際、開業して半年あるいは1年間は患者さんが思ったより来なかったとおっしゃる先生も多いですし、それが一般的な考えなのかもしれません。

でもそれとは対照的に、オープン当時から患者さんが多く来院されて、クリニック運営に成功された事例も数多くサポートさせていただきました。

(例)開業してすぐに患者さんが来院されたクリニックの一例

患者さんが来るクリニックと、患者さんが来ないクリニックの違いは何でしょうか?

それは、「開業することだけを考えるのか、開業後のことまで考えるのか」の違いです

つまり、「開業後」のことまで考えて、患者さんに来てもらえるような努力をするかどうかで開業の成功が決まると言えます。

多くの開業コンサルタントの現状

開業後のことを考えられるかどうかは、開業の準備をどのように進めるかにかかっています。

一般的に開業をすると決めたら、多くの先生方は将来のことを考えるよりもまずは開業そのものに神経を集中させてしまうように感じます。

なぜかというと、その先のことを考える余裕がないからです。

余裕のない原因として、まずは開業コンサルタントの現状も指摘しておく必要があります。

多くの開業コンサルタントは、開業に関係する各種の業者を集めてグループとしてサポートする形態をとっています。

それぞれの担当が違うために、全てをコーディネートするというよりも、開業の準備のためのチームを作るといった形でしょうか。

※オクスアイと他社との違いはこちらをご覧ください。

従って、開業する先生はそれぞれ個別に打ち合わせをしなければならず、それぞれの業者に対して指示をしなければなりません。

例えば「内装工事の打ち合わせですが・・・」、「医療機器の搬入は・・・」、「あの書類の件で・・・」といった連絡がそれぞれの業者から入ります。

先生は勤務先の病院で診療をしながら、そのようなことにすべて対応しているとどうなるでしょうか?

先生が動かないと何も動かないので、勤務中の空いた時間に開業準備の事ばかり考え、勤務先を抜け出して打ち合わせをしなければならない事もあるでしょう。

結果として診療に専念することができなくなり、周りのスタッフは迷惑しますし、患者さんからも信頼されなくなってしまいます。

また退職の理由が開業であることが周りに知られると、自分のことしか考えていない(自分の金もうけの事しか考えていない)などと周りに思われるケースもあり、医師としての評判を落とすことにもつながります。

開業準備期間に勤務先ですべきこと

それでは勤務しながら、開業後のことも視野に入れ、開業の成功を達成するためには、何が必要でしょうか?

まずは開業を決めたら、「職場で一生懸命仕事をすること」です。

開業後に1人でも多くの患者さんに来てもらうために、目の前の患者さん1人1人に一生懸命に対応するということです。
できれば入院患者の担当は少なめにして、外来の患者さんをなるべく多く診察する事がベストです。

そして「この先生が最も信頼できる」と患者さんに信頼され、開業したクリニックに自発的に来院してもらうような素地を作っておくことが大切です。
(もちろんあからさまな勧誘は良くありませんので、そのあたりは注意が必要です。)

勤務時の先生の仕事ぶりが、周りのスタッフをはじめ勤務先との良好な関係作りにも役立ち、開業後も何らかの形で応援してくれるケースも多くあります。
もちろん円満退職が前提です。

そして適正な開業コンサルタントを見極めることも大事です。

打ち合わせや開業の準備のために先生の時間を使われては、患者さんを十分に診察することも難しくなります。

現在はクリニック同士の競合も多く、開業したばかりのクリニックに患者さんを集めるのは時間がかかります。

スタートからクリニックを良い方向に持っていくために、開業を決意した瞬間から今まで以上に現在の患者さんを大事にするということがこれからの開業に必要です。

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記事監修者

コンサルタント
一級建築士
金村かねむら 伯重のりしげ

金村伯重

経歴

昭和54年
病院システム開発研究所 入社
東京医科大学病院、焼津市立病院、富士市立中央病院、沼津市立病院、富士宮市立病院などの建替計画に参画
昭和59年
医療機構開発株式会社 入社
町立浜岡病院(現御前崎市立病院)新設に参画
昭和63年
オクスアイ医療事業開発株式会社設立

以来30年以上に亘り、数多くのクリニック開業をサポートしている。

総合病院であらゆる診療科目の医療現場に携わり、多岐に亘る分野の技術に精通する。また一級建築士である事から、施設造りまで自社で一貫して行う。クリニック開業を成功に導くソフトとハードの技術を確立し、他に例を見ないコンサルティングを実践。これまでサポートしたクリニックを全て成功に導いている。