開業前に自宅を買うべきではない医院開業や医院経営、クリニック開業の支援ならオクスアイ

2013年2月10日作成
クリニックの開業準備

開業を目指す先生方は、ご自身のお仕事だけでなく、家族の将来やお子さんの教育など、気になることが多くあるのではないかと思います。

年齢的にも経済的にも、大きな買い物が必要になることもあるでしょう。
住宅が良い例です。

今回はある先生からご相談を受けた内容をご紹介します。

開業を決めたら、現在持っているキャッシュは絶対に減らさない

ご相談に来られたのは、2~3年後に開業を検討しているK先生です。

ご結婚され、お子さんがいますが、現在は賃貸マンションで生活しています。

「仕事も一段落したし、子供の生活環境のために家を買いたいと思うけれど、だいじょうぶ?」

というのが先生からのご相談でした。

開業を成功させることを優先するのであれば、今の時期に家を買うことはおすすめできません。

まず開業を目指すにあたり、

「今持っている現金は絶対に減らしてはいけない」

ということが原則です。

医師というステータスがあれば、住宅ローンを組むのは、一般の方よりも容易です。

現在の収入状況でも、ご希望の土地・住宅を買うことができるかもしれません。

ただし、住宅ローンを組むということは、「借金をつくる」ということです。

開業するには、まとまった資金が必要です。その場合は、銀行からお金を借りることになるでしょう。

開業前から借金がある人に、銀行は気持ちよくお金を貸すでしょうか?

開業に対する、銀行の視点

開業前に所持金を大きく減らしたり、借金をしたりすると、銀行からの融資が受けにくくなります。

それは銀行の審査方法から明らかです。

基本的に銀行は融資金額が返ってくるかどうか、返済に滞りがないかを審査します。

その判断基準の1つは、借金の総額です。

自宅はご自身の財産だと考える方もいるかもしれませんが、ローンの返済が残っている状況では、銀行にとっては単なる負債でしかないのが現実です。

銀行からお金を借りるためには、手元にお金を持っておく必要があります。

具体的に言うと、一般的に開業資金として5,000万程度の借り入れ行いますが、そのうち2割分の1,000万程の現金は必要になります。

そうでなければ基本的には銀行からの貸し付けの対象にならないのです。

ちなみに、5,000万の借り入れを行っても返済は難しくはありません。
開業が成功すれば、通常5年以内には返済することができるでしょう。

開業を成功させた後にもっと良い自宅を

教科書的に言うと、開業にあたり必要な資金は「必要な分だけ」借りるのが良いとされています。

でも経営的な視点から言えば、多めに借りるに越したことはありません。

リスクを避けるためには借りられる時に借りるべきなのです。

銀行はお金を十分持っている人には喜んで貸し、無い人には貸しません。

なぜなら、お金を持っている人の方が、貸したお金を将来回収できる見込みが高いからです。

開業してからの事業がうまくいくかどうかの見込みは難しいです。

だからこそ開業前に十分な現金を持ち、借りる必要性が低いとしても、借り入れを行っておくことが大切です。

開業するからには成功しなければなりません。

そして成功すれば開業前に考えていたよりも、もっと良い家を買うことができます。

今まで開業をお手伝いさせていただいた中で、開業されて5年程で立派なご自宅を買われた先生も多くいらっしゃいます。

大きな買い物は、成功してから思う存分買う事が出来ます。

まずは開業の成功を目指すことを考えてみてはいかがでしょうか?

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記事監修者

コンサルタント
一級建築士
金村かねむら 伯重のりしげ

金村伯重

経歴

昭和54年
病院システム開発研究所 入社
東京医科大学病院、焼津市立病院、富士市立中央病院、沼津市立病院、富士宮市立病院などの建替計画に参画
昭和59年
医療機構開発株式会社 入社
町立浜岡病院(現御前崎市立病院)新設に参画
昭和63年
オクスアイ医療事業開発株式会社設立

以来30年以上に亘り、数多くのクリニック開業をサポートしている。

総合病院であらゆる診療科目の医療現場に携わり、多岐に亘る分野の技術に精通する。また一級建築士である事から、施設造りまで自社で一貫して行う。クリニック開業を成功に導くソフトとハードの技術を確立し、他に例を見ないコンサルティングを実践。これまでサポートしたクリニックを全て成功に導いている。