クラウド型の電子カルテは良いのでしょうか?医院開業や医院経営、クリニック開業の支援ならオクスアイ
2021年11月18日作成
クリニックの開業準備
今や各種システムはクラウド型が主流となって、何でもかんでもクラウド型でないと時代遅れのような風潮があります。
クリニックの開業にも、窓口精算のキャッシュレス化の次に、クラウド型の電子カルテを採用するかどうかと言う事が大きな課題となって来ました。
ここで先ずはクラウド型(ネットを介して利用する形態)と、従来タイプのオンプレ型(院内サーバータイプ)の比較をしてみたいと思います。
クラウド型の利点は、大きくは下記の3点となります。
1、診療報酬を計算するレセコン機能は、オルカ(医師会の提供しているソフト)を使用しておりますので、機種を他社に変更してもレセコン部分のデーターが移行できること。
2、システムがネットを介してどこでも利用出来るので、在宅診療などに使いやすいこと。
3、初期費用が安くなり、オンプレ型の様に、電子カルテに使用するOSなどの変更により買替えする必要の無いこと。
オンプレ型の利点としては
1、データーを院内管理していますので、診療情報のセキュリティ機能が高いということ。
と言う事で、一見するとクラウド型の方が利点が多い様な感じが致します。
しかしながら、電子カルテ選定の基本として、長期間に亘り毎日朝から晩まで使うものですから、使用する際にご自身がなるべくストレスの少ない機種を選ぶことが大切です。
クラウド型も、オンプレ型もメーカーによってカルテの画面や使い勝手が異なります。
私共では、新規開業される先生方には、丸1日電子カルテのデモを受けて頂く機会を作って頂き、5〜6社程度、順番に各社の電子カルテの操作性を体験して頂いております。
同じ日に各社の製品を比較して頂くことで、カルテの操作性の違いが良くわかるため、電子カルテの選定には大変有効な方法となります。
ちなみにクラウド型でよくご紹介しておりますのは、メドレー・Donuts・エムスリー等の製品です。
オンプレ型としては、メデイコム・ラボテック・ユヤマ・島津メデイカルなどを始めとして、多数のメーカーがあります。
どちらも初期費用の違いはありますが、年間のメンテナンス契約の費用は40万円〜50万円くらいになります。
電子カルテは各社の開発思想や、使い勝手が使用する先生のご専門と合うかどうかで、善し悪しが変わって来ますので、クラウド型もオンプレ型も先ずは体験してから検討を進めることが大切です。
記事監修者
コンサルタント
一級建築士
金村
伯重
経歴
- 昭和54年
-
病院システム開発研究所 入社
東京医科大学病院、焼津市立病院、富士市立中央病院、沼津市立病院、富士宮市立病院などの建替計画に参画 - 昭和59年
- 医療機構開発株式会社 入社
町立浜岡病院(現御前崎市立病院)新設に参画 - 昭和63年
- オクスアイ医療事業開発株式会社設立
以来30年以上に亘り、数多くのクリニック開業をサポートしている。
総合病院であらゆる診療科目の医療現場に携わり、多岐に亘る分野の技術に精通する。また一級建築士である事から、施設造りまで自社で一貫して行う。クリニック開業を成功に導くソフトとハードの技術を確立し、他に例を見ないコンサルティングを実践。これまでサポートしたクリニックを全て成功に導いている。