増税前の開業で気を付けるべき重要なこと医院開業や医院経営、クリニック開業の支援ならオクスアイ

2012年9月7日
クリニックの開業準備

今回は時事問題を取り上げます。

ニュースでも話題になっていましたが、2012年8月の参議院での可決により、消費税増税法案が成立しました。

このままいけば、2014年4月から8%、2015年10月から10%に消費税が引き上げられる予定です。

日頃の日用品の購入から大きな買い物まで、今後の生活に様々な影響があるという事は新聞・テレビ等、様々な情報からご存じのことだと思います。

ではクリニックの開業について、増税の影響はどのくらいあるのでしょうか?

増税が開業に与える影響についてお話したいと思います。

増税による開業コストの増加

今まで多くの先生とお話させていただきましたが、よくあるお悩みは「開業のためのお金がない」ということです。

医師が昔よりも増えたとは言っても、まだまだ職に困るほどでもないですし、それなりの収入はあるものの、生活レベルの維持やお子さんの教育資金など

日常の支出はなかなか削れるものではありませんので、開業のための資金作りにまでは手が回らないというのが実情です。

それでも三井住友銀行の「ドクターロ―ン」であれば、無担保無保証で5,000万円まで借りることができます。

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「ドクターローンの実際」

それをベースに開業資金を考えると、一般的には

クリニックの設備に約3,000万円、運転資金に約2,000万円

という割り振りになります。

すると、5%から8%、そして10%と増税された場合、設備のための費用である3,000万円のうち、大雑把に計算すると

消費税分は
150万円(5%)→240万円(8%)→300万円(10%)

というように消費税8%で今までより90万円、10%になったら150万円損してしまうという計算になります。

これを高いと考えるか、それとも開業後の収益を考えた場合、大した影響はないと考えるかはなかなか難しいところです。

いずれにしても、増税した分開業のための費用は上がることは確かです。

増税により起こる、もっと重要な現象

でも、本当に重要なのは税率アップによる単純な費用の増加ではありません。

本当に怖いのは、増税による「混乱」です。

良く言われているのが、増税前の「駆け込み需要」でしょう。

わかりやすい事例が、ちょうど去年の夏にありました。
3月11日の大震災に端を発した原発事故の影響で、電力が足りなくなるとの不安から、節電が特に強く求められていた時期です。

家電量販店では、扇風機がどこも売り切れていて、手に入らなくなりました。

多くの人が「今年の夏はエアコンはあまり使えない(または使わない)」と思い、代わりに扇風機が必要になった結果起こった売り切れなのでしょう。

(ヤマダ電機でさえ1台も残っていませんでした。)

このように通常ではありえないことが需要の急激な増加によって、起きるのです。

そして高額な商品であるほど、増税による影響(値上がり額)を強く受けるため、需要が増加することが予想されます。

その筆頭が住宅です。

クリニックの建築も住宅の建築も、同じ建物ですから、利用する資材の多くは共通しています。

住宅建築の駆け込み需要が発生すると、日本全国で建築資材の取り合いが起こる可能性があります。

つまりクリニック建築に必要な資材が手に入りにくくなり、クリニック開業の準備をスケジュール通りに行うことができない可能性が高くなるのです。

また住宅建築の需要の増加によって、建築現場で働く職人さんの確保も難しくなると予想され、工事に伴う人件費も上がってきます。

つまり増税前の需要の急激な上昇に伴う混乱は、単なる費用の増加以上に開業へ悪影響を与えるのです。

混乱期を避けることが何より大事

この税率のアップを見越して、増税前の2014年4月に間に合うように開業しようと考える方もいるかもしれません。

おそらくその時期に合わせていたら、スムーズな開業は厳しいでしょう。

住宅は一般の方にとって、とても大きな買い物ですし、どこのハウスメーカーもこの機会を見過ごすはずはありません。

駆け込み需要を見越して、その時期には主な建築資材をほとんど買い占めてしまっている可能性もあります。

増税の直前に開業することは最も危険ですし、増税半年前からはおそらく厳しいのでないかと考えています。

開業を近々したいと考えている方は、増税の混乱期を避けるために、早めに準備することをおすすめします。

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